コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

コンサルタントの「パートナー」って何?

ところで、なぜファームの役員のことを「パートナー」と呼ぶか知っていますか? そもそも「パートナー」とは何か?役割についても解説します。

執筆者:大石 哲之

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コンサルタントの役職と役割 シリーズ4回目

さて、前回にひきつづきまして、コンサルタントの役職と役割について解説しようと思います。シリーズ最終回の今回は、「パートナー」です。

ファームの共同経営者「パートナー」

「パートナー」は、コンサルタントとしてのキャリアパスの最終点です。
ファームによっては、「ディレクター」「プリンシパル」「ヴァイスプレジデント」といった呼び方がありますが、意味するところはだいたい同じです。

「パートナー」が、他のクラスと決定的に違う点は、「パートナー」はコンサルタントであると同時に、ファームの共同経営者であるということです。

ファームの経営に共同して参加し、共同して、経営の責任を取ります。同様にファームが儲かればその利益にあずかることができます。
わかりやすくいって役員クラスと考えていただいて間違いないです。

ところで、なぜファームの役員のことを「パートナー」と呼ぶか知っていますか?
他の業界では「パートナー」という呼称はききませんよね。

「パートナー」というのは、「パートナーシップ」という組織の形態からきています。「パートナーシップ」というのは、「株式会社」や「有限会社」といったものと同じ、法律的に認められた*組織の一形態です。
*アメリカにおいて

「パートナーシップ」は、法律事務所や会計事務所や医者や建築士といったプロフェッショナルな職業の人がよく作る会社の形態です。

特徴は、「パートナー」と呼ばれる責任者が2人以上で共同して事業を行い、その利益を分け合います。株式会社と違って株主はいません。「パートナー」自体が株主と思ってもいいかもしれません。

利益は「パートナー」同士でやまわけします。その反面、損失がでた場合も「パートナー」の責任です。「パートナー」は損失に対して無限の責任を負います。「パートナー」という呼称は、このパートナーシップ組織の「パートナー」から来ているのです。

多くのコンサルティングファームがこのパートナーシップ制度を取っていました。(近年は株式会社に組織替えし、株式を公開するようなファームもでてきましたが)

「パートナー」に昇進するということは、パートナーシップ組織の経営に参加し、利益の配分を受ける権利を得るとともに、損失に対する無限責任を負うわけです。ですから、「パートナー」とそれ以下の役職では、法律的にもまったく立場が違うということなのです。

Photo by (c)Tomoyuki.U


更新日:2004年02月16日

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