土地購入関連情報

更新日:2002年06月19日

現代も生き続ける・・・土地の亡霊!

土地と霊の世界とは切っても切れない関係。でも今回は怪談話ではありません。昔に廃止になった法律や制度、習慣などが現代も「亡霊のように」生き延びているというお話です。


建物はいうまでもなく人間が造ったもの。古くてもせいぜい数十年から長くて数百年でしかありません。しかし、土地は太古の昔から綿々と存在するもので、地霊・地縛霊・山霊や大地主神・土産神など、土地と霊の世界とは切っても切れない関係にあります。

また建築現場などで人骨が出ることもありますし、建築前には地鎮祭が行なわれます。 「土地に巣食う魔物」 の物語も数多く、そういえばバブルの頃には 「土地の妖怪」 なんて言葉も使われました。

しかし、今回は怪談話ではありません。昔に廃止になった法律や制度、習慣などが現代も “亡霊のように” 生き延びているというお話です。


赤道
(あかみち、あかどう、赤線=あかせん、赤地=あかち)青道(あおみち、青地=あおち)

赤道」 は、明治初期の法律による 「里道」 などのことで、明治時代からの公図 (和紙で作られていた) では赤く塗られていたことからこう呼ばれます (「せきどう」ではありません) 。一方、 「青道」 は水路などのことで、やはり公図で青く塗られていたことに由来します。

里道は車が一般的でなかった時代のこと、人や馬が歩くことを主な目的にしていましたから当然に狭い道が多く、昭和25年に建築基準法が施行された際に 「建築基準法上の道路」 になれず、また 「道路法上の道路」 でもないものが数多く残されました。その 「道路」 になれなかった里道が 「赤道」 として現在も残っているのです。ある資料によれば、全国にある 「赤道」 の総延長は145万キロメートルにも及ぶとか。

赤道」 には地番がなく所有者の登記もされていません。つまり国有地とされ、その管理は地方公共団体が行なうことになっています。そして徐々に払下げも行なわれているのですが、市町村における管理がきちんとできているとはいい難く、実態が曖昧なために処分できないものも存在するようです。

あるときA区でこんなことがありました。一見すると普通の土地だったのですが、公図を調べるとその土地の真ん中に1本の線が。区役所で確認すると 「それは赤道です」 。つまり国有地を挟んでいるため 「奥の土地は建築基準法の接道義務を果たしていないから建物は建てられません」 ということでした。じゃあ払下げを受ければ、と当然考えたのですが、区役所の台帳には 「赤道」 の幅が記載されていないのです。

確かに公図では1本線。区役所の担当者曰く、 「公図も1本の線だけだからその幅はありません (つまりゼロ?) 。でも国有地です。しかし、幅のないものを払下げはできません」

当然その説明で納得できるわけはありませんでしたが、面倒になってその土地の取扱いをやめてしまいました。その後その土地はどうなったのか? 追跡調査は全くしていません。悪しからず。


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平野 雅之

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