和菓子/まんじゅう・餅菓子

「餅甚」(大森)「あべ川餅」で夏を楽しむ(2ページ目)

静岡名物「安倍川餅」、実は東京・大森で300年続く老舗「餅甚」でも味わうことができます。この夏は旧東海道の旅人に思いを馳せて、「あべ川餅」を食べに行きませんか?

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

井戸水で炊く色鮮やかな「赤飯」

赤飯
「赤飯」
鮮やかな色の秘密は
井戸水にあり
店の一番目立つところにずらりと並ぶ色鮮やかな「赤飯」。その秘密は赤飯を炊く水にあるそうです。

おこわ
「山菜おこわ」
ほっとする味わい
今でも井戸水が湧くそうで、それを使うことで色鮮やかで美味しい赤飯が炊けるのだそうです。餅の美味しさも赤飯の美味しさも井戸水があってこそ。味を守り続けるためにも、大切に衛生管理をしているそうです。

子どもにも愛される団子

団子
手前から「ごま団子」
「ずんだ団子」
「みたらし団子」
この日も団子や季節の生菓子など、お茶請け用のお菓子を買いに、多くの人が立ち寄っていました。近所の人たちは名物の「あべ川餅」を求めてというよりも、むしろ毎日のお菓子を求めて来店するようです。

確かに「餅甚」の雰囲気は温かく親しみやすく、300年という歴史から想像するような敷居の高さはありません。団子を1本2本と買いに来る子どもが少なくないというのも分かります。

向かい側には幼稚園があり、行事ごとにおはぎなどの注文が来るそうです。「餅甚」の和菓子に親しんで育った子どもたちはきっと、この味を次の世代にも大切に伝えていくのではないでしょうか。

<店データ>
■ 「餅甚」
所在地:東京都大田区大森東1-4-3
電話番号:03-3761-6196
Fax番号:03-3761-6191
営業時間:8:30~19:00
定休日:火
京浜急行線平和島駅より徒歩約5分
地図:Yahoo!地図情報

◇予算一例:
「あべ川餅」18個入り650円~
「赤飯」1パック300円
「山菜おこわ」1パック300円
「ごま団子」110円
「ずんだ団子」110円
「みたらし団子」90円

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