「トラヤカフェ」（六本木・表参道ヒルズ）(2ページ目)

トラヤカフェのお菓子は、「こしあん、小倉あん、白あん」がベースになっているものが多いのですが、これはメニュー開発に携わるフードコーディネーターの長尾智子さんが「やはりとらやの餡は美味しい」と積極的に取り入れられたためと聞きました。餡の新しい可能性を引き出した数々のメニューをご紹介します。

「あずきとカカオのフォンダン」

「あずきとカカオのフォンダン　 抹茶ソース」 オーブンでしっとり蒸し焼き

私が初めて口にしたトラヤカフェのお菓子が「あずきとカカオのフォンダン」。今でも一番好きなメニューです。主役の餡にチョコレートの風味が加わり、ほんのりシナモンとポートワインが香る、洗練されたお菓子です。

店内では、カットしたものに抹茶ソースを添えた美しい一皿となって運ばれてきます。お持ち帰りやお取り寄せもできるので、バレンタインの贈り物にもお勧めです。よくある和洋折衷菓子とお思いの方も「百聞は一食にしかず」、まずは一度お試しを。

デザートプレート

「デザートプレート」 手土産選びの味見にも

薄めにスライスした焼き菓子に、ほろ苦いキャラメル寒天ゼリー、あんペーストと葉形の薄焼ビスケットが添えられた「デザートプレート」。厚めにカットした「あずきとカカオのフォンダン」が好きな私には薄めのカットでは物足りないのですが、色々試したい方や、手土産を決める際のヒントにという方には特にお勧めの一皿です。

焼き菓子は「あずきとカカオのフォンダン」、「あずきとカカオのガトー」、「白あんのカステラ」、通常はここへ「木の実とフルーツのケーキ」が加わるのですが、この日は残念ながら一時販売休止中。代わりに添えられたのが、いちごとホワイトチョコレートの豆乳アイスクリームでした。

季節のデザート

「いちごのトライフル」 １月末まで

季節によって入れ替わるデザートは、お店を訪ねる楽しみの一つ。クリスマスの時期から１月末までの「いちごのトライフル」は、見た目も華やかです。

キルシュを浸み込ませた白あんカステラと、旨みが凝縮されたいちごのゼリーに、たっぷりの生クリームやカスタード、白あんのアイスクリームや濃厚ないちごのソースが絡みます。ナッツの香ばしさが心地よいアクセント。２月８日からは表参道ヒルズ店限定で、ゆずのトライフルが登場します。

この他にも、葛をゼラチンや寒天のような素材として捉えたデザートなど、魅力的なメニューが並びます。お店に来るたび、素材の持つ新たな可能性に気づかされます。