ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

東京マラソンへの道9 アミノ酸の力を実感(3ページ目)

アミノ酸含有をうたったアスリート向けサプリや飲料が、たくさん出回ってます。その中でもアミノバリューがなぜアスリート向けなのか、N氏とともにマラソン大会に出場しながら体験してみました。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

カギはBCAAの含有量と含有比率に

アミノバリューサプリメントスタイル(左)と同パウダー
アミノバリューサプリメントスタイルは1箱に14本入り。アミノバリューパウダーは水に溶かして飲む
ガイド:筋肉はタンパク質からなっているわけだけど、筋肉の栄養はタンパク質で摂るのが一番です。そのタンパク質は、アミノ酸から構成されていますが、その筋タンパク質の中の約20%が分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれるものです。

ひとくちにアミノ酸といってもいろいろあるんですよ。その中で人が必要とするアミノ酸は20種類。このうち体内で作れないアミノ酸が9種類あるんです。イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジンがそれ。その中で、筋肉を構成するタンパク質中の必須アミノ酸の30~40%を占めるのがバリン、ロイシン、イソロイシンのBCAAです。

BCAAはね、運動時には筋肉のエネルギー源にもなるんです。筋タンパクの分解を抑制する働きもあるんですよ。

N氏:念仏唱えているみたいですね……。とにかく、エネルギー源になるということは減ってしまいそう。

ガイド:減っちゃうんですよ。つまり運動を続けていると、次第に力が発揮できなくなってくるわけです。

N氏:炭水化物を摂っていればいいというわけではないんだ……。体内で作れないアミノ酸はどうします?

ガイド:それについては食べ物から摂らなきゃならないんです。で、タンパク質にも種類があるから、いろいろな食べ物から摂るようにするのがいいわけです。そのバランスが悪いと、折角たくさんアミノ酸を摂取しても働かない、ということになっちゃうのね。で、食べ物をいろいろと食べるようにすればバランスはよくなるんだけど、サプリメントに頼るとバランスが偏る恐れがあるでしょ。というわけで、どのアミノ酸をどのくらいの量で組み合わせればいいのか、これが重要なわけですよ。
アミノバリューパウダータイプ
大量に必要とするときや、登山のときにはパウダータイプが便利

そこでアミノバリュー開発陣が研究を重ねてアミノバリューに採用したBCAAのバランスは、バリン、ロイシン、イソロイシンが1:2:1というものなんです。これ、実は理想的食品である母乳(1:1.7:0.9)や、完全食品である卵(1:1.3:9)に近いんですよ。

N氏:(アミノバリュー、めちゃくちゃ研究してる……)卵でいいんだ。じゃ、卵を食べればいいじゃないですか。

ガイド:かなり短絡思考ですね。鶏ですか? 卵にはタンパク質の他に脂肪もたくさん含まれてるでしょ。ダイエット中だと、その脂肪分が余計なわけです。ほしいアミノ酸だけではなくて、いらないものも食べてしまうわけ。

N氏:なるほど。でも、多少脂肪だって摂らなきゃならないんだから、朝食に卵を1個加えりゃいいじゃないですか。

ガイド:だれでもそう考えたくなるんだけど、シビアな運動をしたり、体作りにアミノ酸を働かせるためには摂取のタイミングがあるんですよ。次ページで説明しましょう。

N氏:結構、長いですね……。
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