ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

東京マラソンへの道9 アミノ酸の力を実感(2ページ目)

アミノ酸含有をうたったアスリート向けサプリや飲料が、たくさん出回ってます。その中でもアミノバリューがなぜアスリート向けなのか、N氏とともにマラソン大会に出場しながら体験してみました。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

運動前に、なぜアミノ酸摂取?

女性ランナーが多い大会
交通の便がいいためか、女性ランナーがとても多い大会
ガイド:人の体の20%はタンパク質で成り立ってるわけです。水分が成人で60%ぐらい、老化すると55%ぐらい。その次に多いのがタンパク質というわけです。Nさんは脂肪のほうが多いかもしれないけど(苦笑)。

N氏:そんな……。最近「締まってきた」って、社内では評判なんですよ。

ガイド:怪しいけど……。タンパク質というとまず筋肉を挙げると思うけど、髪の毛も血液も皮膚もみんなタンパク質からできてます。それから、細胞の代謝も主役はタンパク質。筋肉は運動で壊れるし、血液も疲労します。そこに良質でバランスがとれたタンパク質を摂らなければ疲労が回復しない、早めにとっておけば疲労の訪れも遅れるというわけですよ。

中医学に「未病」という考え方があるんです。

N氏:ときどき耳にしますね。

ガイド:病気ではないけど、そのままにしていたら病気になっちゃうよ、という状態ですね。病気ではないけど太りすぎだとか、健康診断で血液検査、心臓の検査でB判定が付いた人、メタボリックな人も未病といっていいでしょう。

N氏:そんな人は、マラソンなんてやっちゃ危険でしょう。

ガイド:もちろん、そんな人は体への負担が少ない軽い運動にしておくべきでしょうね。ところで、Nさんは健康診断で何か指摘されてます?

N氏:いえ、やや太り気味だけど、一応標準値に納まってますよ。

ガイド:未病でもないわけだ。でも、フルマラソンを走ったらどうなります。

N氏:疲れて全身痛むし、元気なくなりますよ。体は冷えちゃうし。

ダブルアミノバリューの成分表
ダブルアミノバリューに含まれる栄養成分。100mlあたり、脂質は0g、炭水化物3.6g、18kcalでカロリーオフ。BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)のほかにも、元気をつける、アルギニン200mgや持久力を上げるクエン酸450mgも強化されている
ガイド:つまり、激しい運動をすると未病でもない元気な人でも急性の病気状態になってしまうわけですよ。ハーフマラソンぐらいでも、初心者の方は走り終わると相当ダメージがあるでしょう? ということは、これから激しい運動をする人においては、通常の健康状態ぐらいのレベルでは、これから病気状態になってしまう未病と同じようなレベルにあるということですよ。これを「スポーツ未病」とか「運動未病」と名づけました。

N氏:ということは、走る前に健康状態を上げておけばいいわけだ。

ガイド:そうです。例えばカーボローディングなども、大量のエネルギー消費に備えた運動未病対策といっていいし、脱水症状を起す前にこまめに水分を補給しなさいというのも同じことです。

N氏:なるほど……。ランニングがらみの筋肉や細胞、血液などのタンパク質不足に備えて、アミノ酸を大量に摂取しておくんですね。

でも、アミノ酸飲料とか健康食品はほかにもいろいろあるじゃないですか。タンパク質なら豆でも卵でも肉でもたっぷり含まれているでしょ。その中で、なぜアミノバリューを今回は持参されたんですか?

ガイド:それには、タンパク質についてもうちょっと詳しく説明しなきゃいけないんだけど、ついてこれるかな?

N氏:かけっこにはついていけなくても、そのくらいなんとかなるでしょう(苦笑)。
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