DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

CakwalkのReason対抗の統合環境ソフトシンセ project5が今春リリース(3ページ目)

先日Cakewalkからproject5というソフトが発表されました。これはCakewalk版Reasonともいえる統合環境のソフトシンセで、海外では3月にもリリースされるとのこと。どんなソフトなのでしょうか。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド



 DS864はソフトウェアサンプラー。最近はいろいろなメーカーがソフトサンプラーを出してきていますが、DS864は8レイヤー、64音ポリとなっています。また、データとしてはWAVファイルやAKAI S5000/S6000、Kurzwail、SoundFont2などのライブラリーをそのまま読み込むことが可能になっています。


 VELOCITYはドラム専用のサンプラー。各パッドにWAVやAIFFファイルを読み込んでリズム音とするもので、SteinbergのドラムサンプラーLM4のフォーマットも読み込めるようになっています。

 
 nPulseはいわゆるシンセドラム。VELOCITYとは異なり、サンプリングデータを読み込んで発音するタイプではなく、あくまでもシンセとして音を作っています。典型的なシンセドラムの“ピュン”という音が作れる音源です。


 そしてCyclone DXiはご存知の方も多いと思いますが、SONARにもバンドルされているサンプラーで、アシッタイズされたWAVファイルを読み込んで、ピッチやテンポを自由にコントロールできたり、スライスされたデータを扱うことのできるサンプラーとなっています。


 こう見ていくと、半分がサンプラーというちょっと変わった構成ではありますが、なかなか使えそうな音源が揃っています。

 ここで気になるのが、やはり価格と国内の発売時期でしょう。Cakewalk側では、これをSONARと並ぶ2大ソフトと位置付けるようで、米国での発売価格は$479で、3月発売予定となっています。これまでCakewalk製品が米国でリリースされてから日本で発売されるまでのタイムラグが3ヶ月程度だったので、6月ごろに発売ということが予想されます。こうした計画についてEDIROLにたずねたところ、まだ国内で発売するかどうかを検討中とのことで、価格についてもまったくの白紙状態とのこと。いまようやくβ版が届いたところなので、これらを元にどうするかを検討していくとのことでした。

 今後また新しい情報が入ればお知らせしていきたいと思います。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で DTM・デジタルレコーディングを見るAmazon で DTM 関連の商品を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます