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厚生年金基金に加入した人の年金は?

厚生年金基金に加入したことがある人の年金はどこから支給されるのか。長期間加入した人と短期間加入した人では扱いが異なります。また、基金が解散したり、代行返上した場合についても詳しく解説します。

提供:国民年金基金連合会

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年金手帳ではわからない宙に浮いた年金が…

厚生年金基金に加入したことがあったら

「厚生年金と厚生年金基金ってどう違うの?」「昔勤めていた会社が厚生年金基金に入っていたのですが、その時の年金はどこから支給されるの?」「自分の入っていた基金が解散してしまったんですが、年金はどうなるの?」など、会社員で厚生年金基金に加入していた人から、よく質問を受けます。今回は、複雑な厚生年金基金のしくみをできるだけわかりやすく解説します。

<INDEX>
「厚生年金基金」とは?
将来の年金はどうなる?
もらい忘れに注意!

「厚生年金基金」とは?

厚生年金基金は昭和41年にスタートした企業年金制度です。厚生年金基金は、1つの企業、あるいはグループ企業や同種の企業ごとに設立される特別法人で、平成23年7月1日現在、588の厚生年金基金があります。基金に加入しているのは、厚生年金基金が設立されている企業で働く厚生年金保険の被保険者の人です。基金ごとに独自の規約を作って運営されています。

下図のように、厚生年金基金以外にもいくつかの企業年金制度がありますが、厚生年金基金がほかの企業年金と異なるのは、「代行部分」と呼ばれる年金を持つところです。

【年金制度の体系】


この「代行部分」は、厚生年金保険の保険料の一部を国に代わって運用し、将来の給付を国に代わって行う制度です。厚生年金基金に加入している人は、本来国に収める厚生年金保険の保険料の一部を基金に納め、基金はその保険料と厚生年金基金の掛金をもとに運用し、将来の給付を行います。

厚生年金基金が国にかわって給付を行う「代行部分」は、厚生年金の中で老齢厚生年金の報酬比例部分の一部についてです。また、基金ごとにプラスアルファ部分と呼ばれる上乗せ給付を行うことになっています。

さらに、プラスアルファ部分については、代行部分に加算して支給する部分(「基本上乗せ部分」)と、基金独自の上乗せ部分(「加算部分」)で構成されています。厚生年金のみに加入している人と厚生年金基金のある会社に勤務する人の老齢厚生年金を比較すると、以下の図のようになります。

【基金に加入していた場合としてない場合の比較】


将来の年金はどうなる?

厚生年金基金に加入していたことがある人については、公的年金(厚生年金)から老齢厚生年金がもらえるようになると、厚生年金基金からも老齢年金をもらえることになります。ただし、請求手続きは公的年金とは異なります。ここでは、以下の4つのパターンごとにみていきましょう。

  1. 60歳の定年まで同じ会社に勤務し厚生年金基金に加入していた
  2. 転職で複数の厚生年金基金に加入していた
  3. 加入していた厚生年金基金が解散した
  4. 加入していた厚生年金基金が代行返上した

  1. 60歳の定年まで同じ会社に勤務し、厚生年金基金に加入していた
    厚生年金基金から支給される年金は、加入していた厚生年金基金に請求します。ただし、厚生年金基金は規約によって、受給資格が定められています。また、規約によって給付の一部を一時金として受け取ることができる場合もあります。現在、厚生年金基金のある会社に勤務している人は、自分の加入する厚生年金基金の規約で確認してみましょう。

  2. 「要注意!」のケースを次ページで

更新日:2011年08月19日

(公開日:2007年10月29日)

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