払い過ぎた税金を確定申告で取り戻そう!

病院に行ったら交通費もメモしておきましょう

病院に行ったら交通費もメモしておきましょう

今まで確定申告とは縁がなかった人、医療費がたくさんかかった人やマイホームを買った人は、納めた税金が返ってくる可能性があります。これを機に確定申告に挑戦しましょう。

医療費がたくさんかかっても、マイホームを買っても、税務署から「還付金がもらえますよ、確定申告をしに来てください」という案内は一切届きません。全て自分で調べて自己申告をしなければ、もらえるはずのお金(還付金)をもらい損ねることになります。会社員なら5年前までさかのぼれますので、しっかりチェックしましょう!

還付金をもらうには、どこに行けばいい?

確定申告は、住んでいるところの管轄税務署に行きましょう。

税の種類には大きく分けて、国税と地方税があります。確定申告をするのは所得税。これは国税ですから、国税局の管轄の税務署に行くわけです。「税金を払うところは……」と間違えて、地方税事務所に行かないように。東京なら確定申告をするのは○○税務署で、都税事務所ではありません。

自分の住んでいるところの管轄の税務署を探すなら、国税庁のホームページにて。

【参考】確定申告書の提出先は? どこでもよいわけではない!

還付金をもらうには、いつまでに申告する?

前年の所得を申告して税金を納める確定申告の期限は、原則2月16日から3月15日。ただし、医療費控除や住宅ローン控除等で還付金をもらう場合は、還付申告といって、翌年の1月1日から5年間受け付けてくれます。

つまり平成28年であれば、平成23年の1年間に使った医療費がたくさんあったのにうっかり申告をし忘れていた人も申告できます。ただし、条件がありますので注意してくださいね。

【参考】3月15日を過ぎても大丈夫!サラリーマンの還付申告

●自営業者は要注意

還付申告は5年、というのは、その年についての確定申告をしていない場合の話。つまり、確定申告をしない会社員などが当てはまります。毎年確定申告をしている自営業者等が確定申告後に還付申告をするというのは、払いすぎた税金を返してもらう更正(こうせい)の請求にあたり、確定申告期限から1年もしくは5年以内しかできません。

【例1】
今年、平成28年も無事に確定申告をすませた加藤さん。医療費控除をするのを忘れてしまいました。

⇒確定申告をした後なので5年以内、つまり平成33年の3月15日までなら、更正の請求をすることができます。

【例2】
会社員の田中さんは5年前に子どもが生まれましたが、還付金はそれほどもらえないと思い、確定申告をしませんでした。ところがその後、1年間の家族の医療費を全て合計できることを知り、しておけばよかったと後悔しています。

⇒医療費控除の対象になるものであれば、家族全員の額を足して申告できます。田中さんは会社員で確定申告をしていないので、レシートや領収書をきちんと取ってあれば、5年前までさかのぼれます。

正確にいうと、平成23年中にかかった医療費は、翌年24年1月1日から5年間なので、平成28年12月31日までが申告書を提出できる期間です。

困ったときは税務署に相談

下調べはしっかりと、分からないことは管轄の税務署に電話してみましょう。家と税務署を何往復もしないために、必要な書類も確認しましょう。

●自分が受ける還付申告は?
税務署に電話をする時も、直接訪ねる時も、「医療費控除についてお尋ねしたいんですが」「住宅ローン控除(正式には住宅借入金等特別控除)について……」という言葉がすぐ出てくると、スムーズに係につないでくれます。分からなければ個人課税課を尋ねましょう。

●税務署は厳しい?
何だかお役所だし厳しそうなイメージがありますが、最近の税務署はとても親切です。初めての確定申告なら、分からないのが当たり前ですから丁寧に教えてくれるはずです。ただ、申告期限の3月15日までは1年で最も忙しい時期なので、税務署も混み合い、丁寧に対応したくてもできない可能性が充分あります。その場合は申告期限を避けたほうがゆっくり質問できます。

●必要書類を確認
事前に国税庁のホームページで確認してみましょう。特に住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は通常1年目だけ(会社員の場合)の手続きですが、登記事項証明書や住民票、住宅ローンの年末残高等証明書、住宅借入金等特別控除額の計算明細書などが必要です。申告までに必要な書類を準備しましょう。

【参考】住宅ローン控除に必要な書類と見方のポイント

●厳しいのは当たり前
税務署でもらえる、医療費控除の申請書類一式。医療費の明細書の表が印刷された封筒がついており、これに領収書を入れて提出すると便利

税務署でもらえる、医療費控除の申請書類一式。医療費の明細書の表が印刷された封筒がついており、これに領収書を入れて提出すると便利

国から納めた税金を返してもらうのですから、いろいろな決まりごとがあるのは当然です。医療費控除なら、医療費控除の対象となるレシートか領収書を全て取っておかなくてはなりません。バスや電車等のレシートのないものは手帳などにメモをしておいて、医療費と一緒に紙または専用の封筒に書いて提出します。

いくら、家計簿がきちんとつけてあって医療費がいくらか分かっても、領収書がないと認められませんのでご注意を。

【参考】
医療費控除の申告方法と明細書の書き方
領収書のない交通費は医療費控除の明細書にどう書く?

●還付金はこうして振り込まれる
還付金は銀行の口座に約1カ月後に振り込まれます。確定申告の用紙に口座を書く欄がありますが、申告をした人と口座の名義が違うと振り込まれないことがあるので、旧姓の口座や家族の口座を指定しないように気をつけてください。

【参考】還付金はいつ振り込まれる?どの銀行口座でもよい?

自宅で申告ができる、e-Taxという電子申告システムもありますが、ICカードやカードの情報を読み込むカードリーダライタなどの準備が必要です。一度だけの申告なら、税務署で分からないところを聞きながら申告したほうがいいでしょう。

ただ紙に書いて他の提出物と一緒に出すだけの作業ですが、書式が変わったり、税制が変わったりして、慣れている人でも確定申告は大仕事です。初めての人にとっては、大変な作業かもしれません。でも、準備さえしっかりしておけばそれほど難しくはありません。是非、頑張って還付金をゲットしてください!

▼確定申告をもっとスムーズに進めるコツはこちら

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