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ガイドいちおし!日本のスゴイ隠れ技術ベスト5 身近な日本の大発明・技術(下)(2ページ目)

私たちの身近な商品の中に、日本独自の技術や発明が活躍していることが多い。今回はその中で技術的アドバンテージの大きなベスト5を選定し、その素晴らしさを紹介したい。(第4位、第5位の紹介)

執筆者:木村 勝己


携帯電話の世代交代

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ボディのデザインと調和したアーチ型アンテナの、iモード対応携帯電話プレミニ(ムーバSO213i)写真提供:ソニー・エリクソン

 

1990年代前半頃まではアナログ式(第一世代)が主流であったが、その後デジタル式(第二世代)が開発され、傍受に対して強い通話が得られた。そして2000年10月以降は全てデジタル式となっている。

現在は新しい通信方式(CDMA)での第三世代携帯電話が普及しつつある。通信速度の高速化、電波利用効率アップ、通信品質の向上、国際ローミングサービスの拡充などが進められているのだ。

NTTドコモは2001年5月に、世界に先駆けてFOMA(W-CDMA方式)での試験サービスを開始、同年10月には世界で最初の商用サービスを開始した。2005年6月にはテレビ電話機能を持つFOMA端末と、PC端末間でテレビ会議ができるシステム提供の企業も出てきている。

アプリケーション開発による各社のシェア争いは激しく、ハード面以外にも、iモードや写メールなど、アプリケーション開発での、日本の発想力と事業化エネルギーは凄い。これから新しく生まれるサービスが楽しみといえる。


留守番電話は日本の発明

ちなみに携帯電話でも使われている留守番電話機能であるが、これを発明したのは日本人だ。発明者は橋本和芙氏(1995年に73歳で死去)である。1951年、発明者が引越しをした時、借金催促の電話が夜中までかかってきた。以前住んでいた人が多額の借金をしていたらしく、その催促電話である。

これではたまらないと、電話がかかって来た時、電磁石により受話器を上げ、あらかじめ録音したテープレコーダーから、自動応答の声が出る装置を作ったのである。これは1957年に“電話自動応対装置”として日本で特許をとった。そしてパイオニアと共同開発により、1960年に米国で“アンサホン”としてヒット商品になったのである。この初代の“留守番電話”は、スミソニアン協会の米国歴史博物館(ワシントン)に寄贈されている。日本人の発想力は素晴らしい。

そして第5番は次ページのようなものである。
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