建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

現代の最小限住宅[新宿の小さな家](5ページ目)

新宿駅からほど近くの路地の奥に建築面積わずか9坪の、まさに「現代の最小限住宅」ともいうべき小さな家が建ちました。様々なハンデを逆手に取って、大空間のある快適な住まいを実現させています。

執筆者:川畑 博哉

ロッジのような三角の寝室

 

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寝室

1. 天井の一部は天窓になっている。下は造り付けのシンプルな収納。
2. 階段を上がりきると壁に70cmの隙間があり、吹抜けと通じている。


階段を昇りきると三角の小屋のような空間に行き着きます。ここが寝室です。45度に傾いた木の梁が3.6mの高さまで斜めに走り、その先には天窓が付いています。階段の上がり口の隙間からは吹抜けを覗くことも出来ます。最上階の閉じられた空間ですが、明るく落ち着ける空間です。
この家には、小さいからこそ外に開いて暮らそうとする健康的な開放感があります。敷地は狭くても、町に大きく開け広げた「あっけらかん」とした佇まいです。数年後に訪問した時に、どんな風に変わっているのかと想像するのが楽しみになる、フレキシビリティーにあふれた「現代の最小限住宅」でした。

◆建築データと建築家プロフィール


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