ウイスキー＆バーガイド達磨 信

待ちに待った一冊が誕生した。「ウイスキー 起源への旅」（三鍋昌春著／新潮選書）だ。長年酒に関してのコピーを書きつづけてきたが、このようなウイスキー誕生の謎に挑んだ壮大なドラマに出会ったことはない。

ノス オルグはちょっと面白い。全144席の大箱。白州10年のハイボールにオーガニックジャンク料理。一杯につきNPO法人に10円の寄付金。そしてゲイの方専用のトイレ。この酒場で深く考えさせられた。

ウイスキーに興味を持ちはじめた、という方から感想をいただくことが多くなった。このあたりでわたしも初心に戻らなくてはと、いつになく飲み方を丁寧に書いたつもりだ。よろしくどうぞ。

少し前に白州を若い方たちにすすめる記事を書いたが、春になって少しずつ白州が華やいできている。Di PUNTO神田店や銀座店では森香る、ヒーリング・ハイボールが人気だ。

ブレンデッドウイスキーのすすめについて述べる。どんなブレンデッドウイスキーがよく飲まれているか。そして2月25日、WWA2010でジャパニーズウイスキーが快挙を成し遂げた。その結果を伝える。

23日正午、シングルモルトウイスキー「山崎バーボンバレル」「白州バーボンバレル」が同時は発売さる。バーボンバレルはシングルモルト入門者にも受け入れられやすい香味で、おすすめする。

近年のハイボールブームによって、ウイスキーに活気が戻りつつある。そして若い人たちから「どんなウイスキーを飲めばいいですか」とよく聞かれるようになった。わたしは森林浴をしなさい、と答える。

12月8日にアワードの授賞式があった。北野武、小雪といった方々が受賞されたのだが、このパーティーの雑感と出色のマリアージュ、そして09年を締めくくるウイスキーシーンの感想を述べたい。

12月15日にロッテから山崎12年と白州12年のシングルモルトウイスキーチョコレートが発売される。また来年1月12日にはミニチュア瓶とのセットも登場するが、その愉しみ方を紹介しよう。

10月にコンビニ限定で発売された「角ハイボール350ml缶」が絶好調といえる人気ぶりだ。だが、この缶を飲んだなら、さらにもう一歩、ウイスキーの深遠な世界に踏み込んで欲しいと願う。