松野 玲子

ユニークな手作りパン ガイド 松野 玲子

まつの れいこ

パンコーディネーター&フードライター。取材や旅で出会ったパンやお菓子を、家庭で再現。なまけ技も使って、思い立ったらすぐにつくれるパン作りを提案します。

ガイドからの挨拶

こんにちは。ガイドの松野玲子です。3食パンでも飽きないほど、とにかくパンが好き。仕事でパン職人さんを取材するうちに、見よう見まねでパン作りを始めました。「きちんと」という言葉が苦手で、とりあえず始めて、途中で軌道修正していくのが私のパン作りスタイルです。

「パン作りには時間がかかる」「特別な道具がいるのでは…?」と思っている方も多いでしょう。私が「パンを焼こう!」と思い立つのは、仕事を終えた夜が多いんです。準備も片づけも、かなりおっくう。そんなときは、大きなボウルに材料を入れて、テレビを見ながら、30分~1時間、気長にこねることにしています。発酵時間中にお風呂に入って、あとはプラスチックの容器に入れて冷蔵庫へ。翌朝または翌日帰宅してから、残りの作業を行なう「ナマケモノ式」も実践しています。だから、忙しい方にも、きっとパン作りを楽しんでもらえるはず。

パン作りの面白いところは、大きさや成形の方法、混ぜ込む素材を変えるだけで、味はもちろん、食感もちがうものができる点です。ですから、たったひとつの生地でも、工夫次第でさまざまなパンが作れます。トッピングに変化をつければ、ギフトにも変身! 身構えず、とりあえず始める。そして、パン屋さんでは、ほんのちょっとしか入っていないチョコレートやクリームも、自分でつくるのだから大盤振る舞いして、たっぷり入れる! これこそ自分でつくるパンの醍醐味です。パンを焼き上げたときの幸せ感、ぜひ味わってください。

経歴・バックグラウンド

パンコーディネーター、フードライター。
アメリカでファッションを学び、日本のファッション専門誌編集部に勤務したのち、フリーのライター&翻訳者に転身。現在は料理、パン、スイーツの専門誌を中心に寄稿中。辻調理師専門学校が行なっている、製パン通信講座の受講者を1年間取材することで、パン作りの基礎を学ぶ。2010年、日本パンコーディネーター協会の「パンコーディネーター」資格を取得。

アメリカ留学中に初めて食べたベーグルが、パンマニアになるきっかけに。国内でパン屋めぐりをする一方、海外旅行先でも珍しいパンを探し求める日々。アメリカ・サンタフェのネイティブアメリカン居留地で、屋外の土窯でパンを焼く様子を目にし、どうしても薪で火を起こし、パンを焼いてみたくなり、横浜の実家に石窯をつくる。石窯で焼き上げたパン、料理を楽しむ石窯教室も開催。

*パン教室*
2013年4月からは「旅するパン」と題して、訪れた国々の食文化をパンとともに楽しむ内容にする予定です。

*編集・取材・執筆した本*
「ツオップ伊原シェフに教わる ぜったいに失敗しないパンづくり」(柴田書店)
「家庭で簡単! グラスデザート」
「毎日おいしい! 手作りパン生活」
「最高にかわいいお菓子 マカロン」
「人気パティシエが教える スポンジ、パウンドケーキと焼き菓子」(以上、PHP研究所)
「とっておきのショコラティエとお菓子たち」(ランダムハウス講談社)