のだ たかし
名古屋市生まれ。生家の近くを走っていた中央西線のSL・D51を見て育ったことから、鉄道ファン歴が始まる。早稲田大学大学院修了後、高校で語学を教える傍ら、ヨーロッパの鉄道旅行を楽しみ、「ヨーロッパ鉄道と音楽の旅」を出版。その後、守備範囲を国内にも広げ、2010年3月で教員を退職。旅行作家として活躍中。
南九州を走るユニークな観光特急「指宿のたまて箱」
九州新幹線全線開業を機して、JR最南端の路線・指宿枕崎線に新しくユニークな観光特急列車「指宿のたまて箱」が走り始めた。JR九州の個性的な列車群のデザインを手がける水戸岡鋭治氏の最新作でもあるこの列車は、型破りのところが多々ある。外観も車内もユニークな列車は、九州新幹線で鹿児島中央に着いた客をさらに南の温泉地・指宿へといざなってくれる。関西から日帰りも可能になった南九州。その旅の魅力を紹介しよう。
九州新幹線全線開業、新大阪から直通列車運行開始
2011年3月12日、九州新幹線の博多~鹿児島中央が全線開業となった。山陽新幹線直通の「みずほ」「さくら」が新大阪から鹿児島中央まで運転を開始、最短3時間45分と驚異的な短縮効果が達成された。関西圏から南九州までが日帰り圏となり、ビジネスや観光面での活性化が期待される。東日本からも福岡まで航空機、博多から新幹線利用を組み合わせれば、都市圏への移動がスムーズになり、アクセスが改善される。
名古屋の新名所「リニア・鉄道館」オープン
JR東海が総力を挙げて造ったミュージアム「リニア・鉄道館」が名古屋にオープンした。メインテーマは、鉄道の高速化の歴史だ。狭軌鉄道で世界最速を記録したC62形SLから新幹線そしてリニアに至るまで、華々しい記録を打ち立てた名車両が勢ぞろいしている。CGを駆使した運転シミュレータも人気となりそうだ。キッズルームもあり、文字通り、子供から大人まで楽しめるレールパークとして注目を集めることだろう。
東北新幹線E5系「はやぶさ」鮮烈デビュー!
東北新幹線の次世代新型車両E5系「はやぶさ」が鮮烈にデビューした。時速300kmで東京・新青森間最短3時間10分と速いだけではない。個性的なフォルムのみならず、最高級の客室グランクラス、グリーン車に従来車よりもグレードアップした普通車。誰もが一度は乗ってみたいと思う最新、最高、豪華と、賞賛の言葉を独り占めしてしまう空前絶後の列車である
伊豆と三浦海岸で河津桜と電車のコラボを楽しもう
早咲きで知られた河津桜は、近年とみに人気が出て、2月上旬から3月上旬まで長い期間花見が楽しめる。本場である伊豆の河津桜と首都圏から手軽に行ける三浦海岸の河津桜は、ともに線路際が花見のコースになっているので、電車とのコラボ撮影も楽しめる。色々なアングルから多彩な車両とのコラボをご紹介しよう。
国登録有形文化財となった天竜浜名湖鉄道
天竜浜名湖鉄道は、2010年12月に全線が国の登録有形文化財となったノスタルジックあふれるローカル鉄道である。東海道本線が有事の際に分断された場合のバイパス線として建設されたという歴史的経緯を持つが、同じ浜名湖でも東海道新幹線から眺めるのとは違ったのどかさが感じられる。湖岸を走り、森を抜け、天竜川を越え変化に富んだ車窓が展開する沿線。駅舎を利用した食事処を巡る楽しみもある魅力あふれる路線である。
東北新幹線、新青森開業ルポ
東北新幹線は、1982年の大宮~盛岡開業以来、実に28年かかって2010年12月4日に新青森までの全線開業となった。最短3時間20分で東京から到達するが、2011年3月には新型高速車両E5系「はやぶさ」によるさらなる時間短縮とワンランク上のグランクラス導入が期待されている。ともあれ、新青森開業で大きく変わる北東北への旅である。
愉快なキャラクターのラッピング車両に乗ろう
人気のキャラクターをラッピングした楽しい車両が各地で走りまわっている。山陰、JR境線の「鬼太郎列車」、富士急のトーマスランド号、複数の鉄道に登場している銀河鉄道999、それに東京の下町、葛飾の柴又では国民的ヒーロー「寅さん」と「こち亀」電車まで登場。いずれも人気の的だ。
モノレールと京急に羽田空港国際線ターミナル駅開業
羽田空港に国際線ターミナルビルがオープンするのにあわせてアクセス鉄道であるモノレールと京急もそれぞれ新駅を開業する。出発ロビーの至近距離に駅ができるモノレール、地下にあるが、都心直通と横浜方面直通電車を増発して対抗する京急。どちらを選ぶかは、出発駅の違いなど様々な要素が絡み合って簡単には決められないかもしれない。現状をレポートしてみよう。
古希を迎えたデゴイチが活躍する「SLみなかみ」の旅
昭和15年生まれの蒸気機関車D51形498号機は、復活したからでも早くも22年。JR東日本のイベント列車用SLとして、すっかり有名になってしまった。東日本各線でふっぱりだこのSLだが、この秋は高崎に腰を据えて「SLみなかみ」として週末と祭日に高崎~水上を往復している。撮ってよし、乗ってよしの「SLみなかみ」の一日をレポートしてみた。
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