ほりこし かずひさ
歌舞伎の舞台を観劇すること2000回以上。歌舞伎の演技途中に客席からかかる掛け声「大向う(おおむこう)」を担っている。
はじめまして。このたび歌舞伎のガイドをつとめることになった堀越と申します。 まずは簡単に自己紹介を。 歌舞伎では演技の途中に客席から「中村屋!」「成田屋!」「待ってました!」などの掛け声がかかります。 その掛け声や、声を掛ける人を「大向う(おおむこう)」と呼びますが、私はその「大向う」をしています。 劇場に通うこと、年間100日以上。 これまでに2000回以上、歌舞伎の舞台を見てきました。 大向うは歌舞伎を400年以上の長きにわたって支えてきた大衆が生んだ“観客の文化”です。その、大向うならではの「楽しむための目線」で歌舞伎をご紹介していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。 さあ、はじめましょう。
歌舞伎の「ニン」とはどんな意味? 役者によって異なる芸の骨格
歌舞伎の「仁(ニン)」という言葉をご存知ですか? 歌舞伎の約束事は、いわばスポーツでの競技ルール。中でも「ニン」は普通に暮らしているとなじみのない言葉です。舞台に立つ役者によって異なると言われるニンとはなんなのでしょうか。
歌舞伎の楽しみ方……「菊畑」源義経、はじまりの物語
江戸の庶民が愛してやまなかった悲運のひと、源義経。歌舞伎では、この義経をめぐる物語が多く書かれています。この「菊畑」もその芝居の一つ。しかし、現在の上演では前後がカットされることがほとんど。そこでここでは前後のあらすじをご紹介いたします。
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