歌舞伎
歌舞伎の基礎知識
見得って、隈取って、どういう意味があるの?なぜ男が女を演じているの?鑑賞前に読むと歌舞伎を数倍楽しめる、鑑賞後に読むとそういうことだったのかと合点がいく、なるほどな知識をご紹介します。
記事一覧
落語で楽しみながら歌舞伎の予習!
ガイド記事宗像 陽子落語で歌舞伎の予習たあ、乙だね歌舞伎は気になるけれど、ちょっとハードルが高いなと感じる方は、この年末に、まずは落語を見に行ってみてはいかがでしょう。落語と歌舞伎で同じ話は意外と多いのです。ジャンルで言えば「怪談噺」、「人情噺」、「芝居噺」などです。「怪談噺」は、牡丹灯籠や東海道四谷怪談など。2015...続きを読む
歌舞伎の楽しみ方……「菊畑」源義経、はじまりの物語
ガイド記事堀越 一寿<目次>歌舞伎の「菊畑」を解説!源義経をめぐる物語歌舞伎、菊畑の幕が開くまで菊畑菊畑以降(奥庭の場)歌舞伎の「菊畑」を解説!源義経をめぐる物語歌舞伎の楽しみ方……「菊畑」源義経江戸の庶民が愛してやまなかった悲運のひと、源義経。歌舞伎では、この義経をめぐる物語が多く書かれています。この「鬼一法眼三略巻...続きを読む
楽しみ方のレシピ「勧進帳」(4)~芝居のポイント~
ガイド記事堀越 一寿絶対にわかる「勧進帳」。最終回は、どう楽しむか、というお話です。ストーリーの概要に加えて、安心して舞台に集中して頂けるよう、鑑賞時のコツをお伝えします。特に、はじめて「勧進帳」をご覧になる方は事前にお読み頂くと、より楽しく舞台を見られるはずです。舞台装置~フレキシブルな空間~「勧進帳」はもとは能の「...続きを読む
楽しみ方のレシピ「勧進帳」(3)~物語解説(後)~
ガイド記事堀越 一寿「勧進帳」全ストーリー解説・後編歌舞伎の演目人気ナンバーワンの勧進帳をとことん楽しむためのシリーズ第3回です。上演される実際のストーリーについて、前回からの続きをお話しします。【関連記事】楽しみ方のレシピ「勧進帳」(1)物語の背景楽しみ方のレシピ「勧進帳」(2)物語解説・前■打擲(ちょうちゃく)~弁...続きを読む
楽しみ方のレシピ「勧進帳」(2)~物語解説(前)~
ガイド記事堀越 一寿「勧進帳」全ストーリー解説・前編歌舞伎の演目人気ナンバーワンの勧進帳をとことん楽しむためのシリーズ第2回です。前回の物語の背景に続き、舞台で上演される実際のストーリーについてお話しします。【関連記事】必ずわかる「勧進帳」の楽しみ方(1)物語の背景■安宅の関~知られていた変装~ここは、現在で言う石川県...続きを読む
楽しみ方のレシピ「勧進帳」(1)~物語の背景~
ガイド記事堀越 一寿はじめに勧進帳歌舞伎の演目で人気アンケートを取ると、ほぼ毎回のように1位を制するのが「歌舞伎十八番のうち勧進帳」とういお芝居です。おそらく歌舞伎をほとんど見たことのない方も「勧進帳(かんじんちょう)」という名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし「勧進帳」は決して「初めての歌舞伎」として...続きを読む
歌舞伎の襲名は大切で、たいへん(後)
ガイド記事堀越 一寿世襲にならざるを得ない環境現在では、弟子など一般家庭の出身で大きな名前を襲名することはかなり少なくなっています。これは何も歌舞伎界が閉鎖的だからではありません。世の中のシステムが、伝統芸能という文化を育てる環境ではないためです。かつて江戸の昔から明治・大正・昭和初期までは、一般人の子弟でも、それこそ...続きを読む
歌舞伎の襲名は大切で、たいへん(前)
ガイド記事堀越 一寿はじめに歌舞伎には「襲名」という制度が現代のいままで生き残っています。この「襲名」がもたらす効果については後で詳しく述べますが、役者の名前は「芸」や「芝居」と有機的に結びついている、ということが大切です。たとえば「歌舞伎十八番」は七代目市川團十郎が「これぞ團十郎の芸である」として十八を選び出したもの...続きを読む
歌舞伎の中の「忠義」~上司と部下の関係は?~
ガイド記事堀越 一寿親子は一世、夫婦は二世……歌舞伎の中で何度も登場する、ある価値観があります。それは親子、夫婦、主従(かぶきでは“しゅうじゅう”と読みます)の関係です。これらが人の行動を制限もし、時に悲劇を招きます。こうした価値観を理解しておくことでお芝居を見ていて、現代人から見るとわかりづらい行動も納得できることが...続きを読む
100両って現在ではいくらの価値?江戸時代のお金事情
ガイド記事堀越 一寿100両っていくら位の価値がある?金銭感覚はとても大事100両って現在ではいくらの価値?歌舞伎を見ていて、いまの私たちが気になることに「時間」と「お金」のことがあります。江戸の人にとっては、ごく当たり前の感覚が、いまの私たちにはわかりません。しかし、この最も基本的な感覚がある程度直感的にわかるように...続きを読む