ミステリー小説
ミステリー小説関連情報(3ページ目)
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記事一覧
世界初の長編ミステリーを味わう
ガイド記事福井 健太長編ミステリーの始祖エミール・ガボリオ世界初のミステリー小説は何か――この疑問には無数の解答が考えられるが、一般的にはエドガー・アラン・ポーが1841年に発表した「モルグ街の殺人」とされることが多い。密室で発見された惨殺死体、食い違う証言、天才的な名探偵、意外な犯人像などを兼ね備えた本作は、確かに"...続きを読む
伝説のエッセイ"新パパイラスの舟"の出帆
ガイド記事福井 健太ハードボイルド史上の偉人小鷹信光の履歴書第一人者が自伝的に語る日本のハードボイルド史。評論、エッセイ、資料集としての価値を備えた第60回日本推理作家協会賞受賞作。戦後の翻訳ハードボイルド史について語る際、多くのマニアが真っ先に名を挙げるであろう人物――それが小鷹信光だ。1936年に岐阜県高山市で生ま...続きを読む
騙しの職人・連城三紀彦の最新刊
ガイド記事福井 健太デビューから柴田錬三郎賞まで2度の心中を経て自害した大正期の天才歌人・苑田岳葉。彼の真意は何処に隠されていたのか?5編の〈花葬〉シリーズを収めた傑作集。連城三紀彦は1948年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。若い頃から文学や映画に関心を抱き、大学時代にはシナリオ研究のためにパリへ留学している。...続きを読む
井上夢人、3年ぶりの最新短編集
ガイド記事福井 健太岡嶋二人から井上夢人へ乱歩賞作家・岡嶋二人の結成から解散までを綴った自伝的エッセイ。ミステリーの創作講座としても有益な1冊だ。エラリイ・クイーンやロジャー・スカーレットのように、2人でミステリーを合作する人気ユニットは日本にもあった。井上泉と徳山諄一のコンビ"岡嶋二人"は、1982年に『焦茶色のパス...続きを読む
正義を貫く刑事たち
ガイド記事福井 健太恐怖政治下のソ連を描くスリリングな警察小説連続殺人の存在を察した人民警察の捜査官レオは、自分と身内を危険に晒しながらも真犯人を追い続ける。旧ソ連を舞台にしたサスペンスフルな物語だ。トム・ロブ・スミスは1979年にロンドンで――スウェーデン人の母とイギリス人の父の間に――生まれ、2001年にケンブリッ...続きを読む
"犯罪王"カームジンの襲来
ガイド記事福井 健太ジェラルド・カーシュの短編世界奇想短編で知られる著者のベストセレクション。「壜の中の手記」「豚の島の女王」などの名作がずらりと並ぶ豪華な1冊だ。いわゆる"異色作家"の愛好家は少なくない。彼らの多くは早川書房の〈異色作家短編集〉シリーズに出逢い、そこで名手たちの傑作群に接するうちに――アンソロジーでし...続きを読む
雫井脩介、待望の最新"犯罪小説"
ガイド記事福井 健太サスペンス小説の旗手・雫井脩介薬物を使っている選手を突き止めろ――密命を受けた柔道強化チームのコーチが辿り着いた真相とは?サスペンス小説の名手・雫井脩介の記念すべきデビュー作。雫井脩介は1968年愛知県生まれ。専修大学文学部を卒業後、出版社や社会保険労務士事務所に勤務し、2000年に『栄光一途』で第...続きを読む
〈郷原部長刑事〉シリーズの再訪
ガイド記事福井 健太多彩なミステリーを綴った才人失踪した同僚を探すためにサイゴンへ赴任した男の闘いを描き、不安な時代を活写してみせた国産スパイ小説の歴史的名作。結城昌治は1927年東京生まれ。早稲田専門学校を卒業後、東京地方検察庁の事務官を務めながら小説を書き、1959年に「寒中水泳」で第1回EQMM短編コンテストに一...続きを読む
ホラー小説界の超新星、ジョー・ヒル
ガイド記事福井 健太正真正銘の"驚異の新人"ロックミュージシャンの落札した黒いスーツには、かつて彼が捨てた女の義父の霊が取り憑いていた。ローカス賞にも選ばれた著者の初長編。アンソロジストの東雅夫は『20世紀の幽霊たち』の文庫解説にこう記している。いわく「「驚異の新人」といった類の謳い文句を冠されて世に出る作家は珍しくな...続きを読む
デニス・ルヘインの最新作が来日!
ガイド記事福井 健太"私立探偵作家"デニス・ルヘイン私立探偵コンビのもとに舞い込んだのは、書類を盗んだ掃除婦を探して欲しいという上院議員の依頼だった。〈パトリック&アンジー〉シリーズ第1弾。デニス・ルヘインは1957年にボストンのドーチェスターで生まれた。フロリダのエッカード・カレッジで創作を学び、大学では「暗い難解な...続きを読む