書籍・雑誌
話題の本関連情報(22ページ目)
芥川・直木賞ほか、各種文学賞の受賞作や受賞作品を解説しています。
記事一覧
第130回芥川賞・直木賞決定!
ガイド記事梅村 千恵第130回直木賞・芥川賞決定!芥川賞には、綿矢りさ『蹴りたい背中』この本を買いたい!金原ひとみ『蛇にピアス』この本を買いたい!の2作に決定。直木賞も、江国香織『号泣する準備はできていた』この本を買いたい!京極夏彦『後巷説百物語』』この本を買いたい!のダブル受賞となった。●直木賞は、人気・実力とも圧倒...続きを読む
異色新人小説家、誕生! 『奇跡』
ガイド記事梅村 千恵『奇跡』この本を買いたい!■岡本太郎の公私にわたるパートナー77歳の小説デビュー。鮮烈で濃密な性描写に驚愕!だが・・・20世紀日本を代表する芸術家・岡本太郎。創作に捧げたその人生を、秘書として、養女として共に生きた岡本敏子。彼女は、岡本太郎の死後、記念美術館を設立、運営、『岡本太郎に乾杯』『いま、生...続きを読む
『ローマ人の物語 12 迷走する帝国』 今年もこの本の季節で
ガイド記事梅村 千恵『ローマ人の物語12迷走する帝国』この本を買いたい!■西からペルシア、東からゲルマン人。「外憂」に対峙するローマの「内患」とは?今年も、この本の季節になった。年に一度、12月刊行、塩野七生のライフワーク『ローマ人の物語』第12作である。ローマ建国より始まった同シリーズも、ハンニバル率いるカルタゴとの...続きを読む
『黒冷水』 今年の収穫 新人編
ガイド記事梅村 千恵『黒冷水』この本を買いたい!■兄弟間の透き通るほどの黒い憎悪。それを表現しえている著者の恐るべき武器とは・・・第140回文藝賞受賞作は、タイトルどおり、とても黒い作品である。しかも、その黒さは、茫々たる黒さではなく、強烈に密度の高い黒さなのだ。この作品で描かれる世界は、高校生と中学生の兄弟が暮す家庭...続きを読む
『デッドエンドの思い出』 今年の収穫 恋愛小説偏
ガイド記事梅村 千恵『デッドエンドの思い出』この本を買いたい!■恋愛小説にも、男性優位の波が!その中で、あえて、「ばなな」直木賞受賞の石田衣良、ミステリー界のアンファン・チルドレン乙一、なぜ今ごろ?ワンダー・ヒットの片山恭一、5年ぶりに「妖怪シリーズ」の新作を刊行した京極夏彦・・・・。今年の文芸界は、久々に「男性の年」...続きを読む
『葉桜の季節に君を想うということ』 今年の収穫 ミステリー編
ガイド記事梅村 千恵『葉桜の季節に君を想うということ』この本を買いたい!■自称「何でもやってやろう屋」。二枚目半のチャーミングな主人公が大活躍!『長い家の殺人』でデビュー以来、15周年を迎える著者。デビュー作及び『白い家の殺人』『動く家の殺人』など正統派の本格ものからスタート、『死体を買う男』『ROOMY』『ブードゥ・...続きを読む
宮部みゆき、待望の現代ミステリー! 『誰か somebody
ガイド記事梅村 千恵『誰かsomebody』この本を買いたい!自転車によるひき逃げ事件で横死した運転手。その死に、遺された姉妹は、異なる反応を・・・SFもいい、ジュビナイルもいい、時代小説もいい。でも、やっぱり、この人のミステリーらしいミステリーを読みたい!ジリジリしていたのは、私だけではないだろう。著者2年ぶりの現代...続きを読む
さとえり処女作を柳美里が大絶賛! 『気遣い喫茶』
ガイド記事梅村 千恵『気遣い喫茶』この本を買いたい!■巧拙はともかく、言葉への感覚は独特。この肉感、皮膚感、もし計算なら・・・いや、偏見というわけではない。ない(いや、あるか、やっぱり・・・)のだが、正直、やっぱり、かなり、驚いてしまいませんか?グラビアアイドルのさとえりである。さとえりの処女作である。しかも、しかも、...続きを読む
直木賞作家・石田衣良、最新作刊行! 『LAST ラスト』
ガイド記事梅村 千恵『LASTラスト』この本を買いたい!■「どんづまり」から物語が始まる。著者のみつめる「ラスト」とは?新直木賞作家、石田衣良の、最新作『ラストLAST』は、崖っぷちの7人のそれぞれの「LAST」を描いた短編集だ。もう後がない!事態に追い込まれるのは、何が原因なのか?まあ、なんといっても、原因の第一位は...続きを読む
この作家に大注目! 『さくらインテリーズ』
ガイド記事梅村 千恵『桜インテリーズ』この本を買いたい!■自業自得、自称インテリ・ホームレスのジェットコースター・ストーリー今回は、私が、個人的に、プッシュ作家の最新作を紹介したいと思う。その人は、戸梶圭太。1968年生まれ。自称ミュジシャンを経て、1998年に『闇の楽園』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。『...続きを読む