厳しい引き締め策でベトナム株は暴落中
暴落するベトナム株市場、いよいよ割安感のなかったベトナム株に割安感が・・・ |
しかし、続伸したのは、この改正案が、証券投資目的の貸付の量を増やす内容のものであることを期待してのものだったのです。しかし、その内容は、むしろ貸付のリスクを考慮し、証券投資目的の貸付は銀行が自主的に厳しく制限していくことを促すような内容となっていました。
さらに国債の大量発行で市中から資金を吸い上げる
しかも、その上に国家中央銀行は額面総額20兆3000億ドン(約1372億円)の国債を発行し、商業銀行に強制的に購入させる方針を発表しました。つまり、銀行は割り当てられた国債を買うために、市中からお金を集める必要があるのですが、お金が足りないので、預金金利を引き上げて預金者を増やさざるをえず、ベトナムは銀行に預金すれば、12%前後の金利がつく、高金利状態となっています。これは消費者にとってはいいですが、お金を借りる企業や投資家からすると、簡単にお金が借りられないことはもちろん、高金利ですから利子負担が厳しい状態を意味します。
追加の引き締め政策には要注意!