カリウム鉱山最大手ポタッシュ

社名がカリ肥料意味するポタッシュ社(ニューヨーク証券取引所上場 証券コード:POT)は世界最大のカリウム鉱山を持つ最大手です。場所はウラン世界最大手のカメコ(CCJ)と同じく、鉱物資源の宝庫、カナダのサスカチュワン州にあります。化学肥料の3大成分はカリウム(ポタッシュ)、リン酸、チッソであり、ポタッシュ社はリン酸肥料、チッソ肥料においても世界2~3位につけます。同社の各肥料の売上高は昨年ほぼ3等分されており、バランス良く生産していますが、一方利益高でいうとカリ肥料の利益が2009年は7割を占めていました。利益に関しては各肥料価格が年ごとに大きくぶれるので、各利益の比率はその年の単価動向次第ということになります。2009年で言えば全体に肥料株が大きく下がったように、肥料価格そのものが暴落し、中でもリン酸とチッソが大きく下がりました。一方、主要な穀物にとって最も重要なカリ肥料価格は比較的安泰だったので、カリ肥料の利益が7割を占めたのです。しかし2010年はリン酸の肥料価格も猛烈に上昇してきています。

3大肥料の原料のうちチッソはほぼ無限に存在しますが、カリウムとリン鉱石は希少な鉱物資源であります。米国では8つの戦略的物質として金や銅とともにカリウムとリン鉱石が入っています。中国もこれらの鉱物が採れる稀な地ですが、米・中ともに100%超関税を掛けるなど、実質的に禁輸措置に近い制限をして守っているほど重要な戦略物質です。

とりわけポタッシュ社の名前でもあるカリウムはトウモロコシなどの穀物の面積あたり収穫量を上げるのに欠かせないものであり、世界150カ国が主に輸入に頼って調達しております。人間が食べる穀物の生産ばかりか、穀物は家畜の飼料になります。1キロの牛肉を生産するのに7キロの穀物が飼料として必要です。最終的には牛肉や豚肉の生産にも欠かせない鉱物資源ということになり、世界中の国が欲しているものであります。とりわけ人口増と所得増加で食文化が激変しつつある新興国では不足感が強いものであり、最近もインドのタタ財閥傘下の会社がカナダの大手2社と3年以上(最長10年のオプション)の長期輸入の大型契約を結んでいます。