日米で値をとばすバイオ関連銘柄

全く想像もつかない可能性を秘めるのがバイオ株の魅力

全く想像もつかない可能性を秘めるのがバイオ株の魅力

いま、日本と米国でバイオ関連銘柄が市場を賑わせています。

米国ではこれまで何度もお伝えしてきたセルジーン(CELG)、ギリアド・サイエンシーズ(GILD)、バイオジェン(BIIB)、アムジェン(AMGN)などの株価がそろって高く推移しています。バイオセクターは今年ここまで米国で最も良い業種となっています。

日本では最近になって調整は入っているものの、iPS関連銘柄としてナノキャリア(4571)、タカラバイオ(4974)、大日本住友製薬(4506)、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)、セルシード(7776)、スリ ー・ディー・マトリックス(7777)、テラ(2191)などが年初来で大幅高となるほか、iPSではありませんが、微細藻ミドリムシを活用した機能性食品などを開発するユーグレナ(2931)なども大きく値を飛ばしています。

いずれも新しい研究が実を結んだ場合に、劇的に売上高が増加する可能性を秘めています。そしてそれはどの程度成功するか、どれほどの売上規模となるのか、「全く想像もつかない」というところがミソです。得体が知れず、どうなるか分からないから株価は飛び跳ねるのです。ある程度予想の範囲内というものが存在する手堅い工業品メーカーや、すでに出来上がっている大手の薬品メーカー(ファイザー、グラクソスミスクライン、バイエル薬品など)では見られないダイナミックな株価の動き方です。

米国で注目のバイオ銘柄リジェネロン・ファーマシューティカルズ

米国のバイオ銘柄の場合はある程度規模が大きいので日本のバイオベンチャー株のような値動きまでは見られませんが、いずれも大型の新薬を開発しており、うまく市場に乗った場合には劇的に売上と株価に影響すること必至です。今回は、その典型例の1つとしてニューヨークにあるリジェネロン社(REGN)を見てみたいと思います。

同社は2011年まで研究開発費の方が売上高を大幅に上回ったために赤字状態続き、今でも5億ドルを超える累積損失額がバランスシートに載っています。しかしその前年末は12億ドルを超えていたので、1年で累損を半分以下にまで縮小させたことになります。

その原動力は "Eylea"、「加齢黄斑変性」と呼ばれる眼の難病に対する一個の薬の登場だったのです。この薬は昨年米国内だけで8億ドル(800億円)以上売れ、2013年は12億ドル(1200億円)を超える販売も予想されています。そして今後は2012年に承認が取れた欧州と日本でも相当売れていくと思われ、数年後には年間20億ドルを超えていくドル箱商品となる模様です。粗利益率は90%以上あります。

この劇的な業績拡大は株価にも及び、8年前に4ドル台だった株価は、薬の開発が進行するとともに2010年には20ドル台定着し、そして発売にこぎ着け、200ドルを超えました。3年で10倍にもなった株価を見ると「時すでに遅し」とも感じられることでしょう。

しかし同じような事は数年前のギリアド・サイエンシーズ(GILD)や、ロボット手術のインテュイティブ・サージカル(ISRG)にも言えることでした。エイズやガンに対する決定的な治療薬を開発したギリアド社の株価は、90年代後半まで20ドル台でした。その後5度の分割を実施していますが、仮に分割しなかったとすると、まず2003年8月末に266ドルと軽く10倍以上になりました。もうこれで上昇は終わったと思うと大変な間違いになります。そこから2008年5月末には885ドルとなり、2013年5月時点で1700ドルを超えています。同様の感覚はインテュイティブ・サージカルにもあります。

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