原油先物価格、WTIとは?

原油価格についてのこれまであまり知られなかった内容をご紹介します
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原油のニュースでよく「WTI」という言葉を聞きますが、これはウエスト・テキサス・インターミディエート(West Texas Intermediate)の略で、ニューヨークマーカンタイル商品取引所(NYMEX)で取引されている、原油価格の先物です。このテキサス産の軽質(硫黄が少なく、精製しやすい最高級)原油が、俗に言われる「原油価格」の指標となっており「原油価格」=WTIという感覚で日本では報道されることが多いです。

しかし、実際にはWTIは米国の狭い一部地域でのみ産出され、しかも米国内でしか消費されない石油で、欧州や日本には一滴も入らない「ローカル石油」なのです。が、世界で最も先物の(注:現物ではない)売買量が多いために新聞等で原油価格と言えばWTIが相場となっているものです。しかも先物価格の中でも最も近い限月(期近)の価格を参照されています。これは各月によって本来それほど大きな価格差がなかったので、これまではそう問題にもなりませんでした。それが最新の原油価格は以下のように限月間に大きなばらつきがある異常な状況になっています。


ご覧のように09年2月限の価格が34.3ドルで、09年3月限は40.58ドルと6.28ドルもの価格差がついています。09年5月ものだとその差は13.02ドルにもなります。先物というのは「ある月にある場所で商品を受け渡す」という約束事ですが、全く同じものが09年3月に受け取るより09年2月に受け取った方がこんなにも安いというのは異常です。すでに09年5月に47.05ドルで買う約束もなされていますが、それなら今34.3ドルで09年2月に引き渡し契約を行い、09年5月まで倉庫代を支払って保管したほうが遥かに安くなるというほど異常な状態です。

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