銀行・郵便局/銀行口座の上手な活用法

新社会人のためのメインバンク選び(2ページ目)

社会人デビューする人たちに向けて、メインバンク選びのコツをまとめてみました。銀行も、都市銀行や地方銀行などに加え、ネット専業銀行も次々に登場。異業種から参入した銀行もあり、メインバンク選びの選択肢は随分と広がっています。手数料やATMの使い勝手だけでなく、あなたのライフスタイルに合った銀行選びをしましょう。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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手数料とATMの使い勝手を確認 

ライフスタイル

ライフスタイルにあった銀行選びを

メインバンクを選ぶ際のポイントは、手数料とATMの使い勝手の確認です。無駄な手数料を支払うことによって元金を減らさないこと、自分のお金の出し入れに、無駄な労力と時間を使わないで済むことがメインバンクの条件。

都市銀行の普通預金の金利をご存知ですか? 年利で0.02%です(2011年3月21日現在)。都市銀行の普通預金に100万円を1年間預けた場合、利息は税引き後で、たったの160円。にもかかわらず、ATM利用や振込みのたびに105円、210円、315円などの手数料を支払っていては、自分のお金が目減りしてしまいます。

各銀行では会員制の優遇サービスとして、ATM時間外手数料、コンビニATM手数料、振込み手数料等の優遇を行っています。こうした優遇サービスを受けるには、取引内容や残高などの条件を満たすことが必要です。各行の優遇サービスをしっかりチェックして、自分の収入やライフスタイルに合った銀行を選ぶことが、メインバンク選びのポイント。日々の手数料の節約につながります。

ネット銀行では、提携ATMの手数料を無料にしているところが多くなっています。ネット銀行をメインバンクにしたい場合は、自宅や勤務先の近くに、手数料無料で利用できる提携ATMがあるがどうかがチェックポイントです。

ネット銀行をメインバンクにするとき気をつけたいことは? 

メインバンクを選ぶとき、かつては自宅の近くや通勤途中に店舗があるかどうかを判断の基準にする人も多かったと思います。しかし、インターネットが生活に浸透した現在、ネットやATMで、銀行取引の大半が済むようになりました。ネットで住宅ローンの借入ができる銀行もあります。ネット専業銀行などの新しいタイプの銀行もメインバンクの選択肢に入るようになりました。

ただし、災害など予想外のことが起きたときの備えとして、ネット銀行をメインバンクにする場合は、サブバンクを、ゆうちょ銀行、地方銀行、信用金庫など、地域に密着した銀行や、近くに店舗がある銀行にして、お金を2つ以上の銀行に分けておくことをおすすめします。

また、ネット銀行の中には公共料金の引き落しができなかったり、引き落とせるクレジットカードの種類が限られるところもあります。解決策ですが、公共料金はクレジットカード払いにすれば、クレジットカード経由で銀行口座から支払うことができます。クレジットカードについては、銀行に口座を開く前に引き落しが可能かを確認することです。

中には海外に行く機会が多いので「国際キャッシュカード」を使いたい、外貨で決済できるクレジットカードを使いたいなど、こだわりを持つ方もいらっしゃることでしょう。メインバンク選びの基準は、手数料などのコスト面とATMの使い勝手のよさですが、そこに自分なりのこだわりも加味して、ライフスタイルに合った銀行を選びましょう。

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