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子ども名義の預金口座!口座開設ポイント

お子さんがいるご家庭では、子どもがもらったお年玉などのお金をどうしていますか? おすすめは子ども名義の口座を作って貯めること。子ども名義の口座の作る際のポイントをご紹介します。

坂本 綾子

執筆者:坂本 綾子

預金・貯金ガイド

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お子さんがいるご家庭では、児童手当や子どもがもらったお年玉などのお金をどうしていますか? おすすめは子ども名義の口座を作って貯めること。子ども名義の口座の作る際のポイントをご紹介します。
 
子ども名義の貯金口座を上手に活用!

子どものお金は使い切ってしまわず、子ども名義の口座に貯金して上手に活用!

     

小学生がもらうお年玉の平均額は2万1,047円

小学生がもらうお年玉の平均は、2万1047円(学研教育総合研究所「小学生白書Web版」より2019年8月調査)。1年生の1万8093.5円から6年生は2万4073.4円まで、学年が上がるにつれて、お年玉の額も上昇。けっこうな金額ですね。

お年玉の使い道は、男女ともに1位が「貯金」、2位は男子が「ゲーム機・ゲームソフト」、女子が「おもちゃ」。5位以内には「本・雑誌」、「文房具」、「お菓子などの食べ物」、学年によっては「洋服などの衣類」も入っています(出典同)。

ではお年玉を貯金するどこにお金を貯めているのでしょうか? すでに自分名義の預金口座をもっている? ……調査ではそこまでは追求していませんでした。

せっかくもらったお年玉ですから、欲しかったものを買うのはもちろんですが、その残りはできれば半分をお子さんに説明した上で子ども名義の預金口座に貯めていくことをオススメします。

お年玉の他にも、例えば祖父母から臨時のお小遣いをもらったときなど、一部を子ども名義の口座に預けることを習慣にしたいものです。
 

児童手当は義務教育期間で約100万円貯まる!

児童手当は、中学3年生までの子どもを育てている家庭に支給されます。

■一般的な年収の世帯
子ども1人に付き、3歳未満は月1万5000円、3歳以上中学卒業までは月1万円
第3子以降は、小学校卒業まで月1万5000円、その後、中学卒業まで月1万円

■年収が多い世帯(扶養親族3人で年収約960万円以上など)
子ども1人に付き、5000円を中学卒業まで

例えば、小学1年生から中学3年生までの義務教育期間に児童手当を貯めると、いくら貯まるのでしょうか?

一般的な世帯なら、1万円×12カ月×9年=108万円
児童手当は子ども1人ずつに支給されますから、子どもが2人いるなら、それぞれ108万円が貯まることになります。3人目以降は(1万5000円×12カ月×6年)+(1万×12カ月×3年)=144万円が貯まります。

収入の多い世帯なら、5000円×12カ月×9年=54万円
義務教育期間は、公立の小・中学校に通うなら授業料や教科書代はかかりません。給食費などは親の負担ですが、高校以降の教育に必要な金額に比べれば、まだまだお金がかからない時期。習い事や塾にどれくらい使うかは考え方次第ですね。

いったん家計に入ったお金はひとつの財布の中にあるわけですから、児童手当を子どものために使い、同額を給与から貯金したと考えて、貯められる分は貯めておくことです。目的は、私立高校に進学した場合の学費、大学、専門学校の学費となるでしょう。

子ども名義の預金口座は通帳が発行される銀行で開設を

子ども名義の口座で貯めたお金は教育費へ

子ども名義の口座で貯めたお金は教育費へ

大人にとってネット銀行やインターネットバンキングは、とても便利です。ネットとATMでかなりの銀行取引ができるので、窓口まで行くことは減っています。また、どんどんキャッシュレス化も進んでいます。

しかし、だからこそできれば子どもの預金口座は、都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行など、通帳が発行される銀行で窓口で作ることをおすすめします。子ども自身が、通帳を手にとって入金の記録を見ることができるからです。せっかく、子ども名義の口座を作ったのであれば、現金を預け入れる体験もさせましょう。

もしまだ子ども名義の口座を持っていないなら、冬休みや夏休みなど平日の昼間に親子で出掛けられる日を利用して、子どもと一緒に銀行の窓口に行って作りましょう。このところ身元確認が厳しくなっているので、子ども本人が行かないと、原則、口座は作れません。

郵送で申し込める仕組みもありますが、子どもへの金銭教育もかねて親子で一度、銀行窓口に行ってみてください。子どもが銀行と付き合う最初から、「お金はATMから出てきて、ネット上であちこちに動かせる」というだけではない、現実の銀行体験をさせてあげたいものです。

必要なのは、親子双方の本人確認書類(免許証や健康保険証など)印鑑未成年者が口座を作る際は親の同伴が必要です。作るのは、定期預金も利用できる「総合口座」を。

こうして預金口座を作ったあとは、お年玉などをもらったら、窓口やATMを利用して子どもと一緒に預け入れます。現在は低金利なので、出し入れしやすい普通預金でいいでしょう。親が預け入れたときは、通帳を見せて銀行にお金を預けたことを実感させます。1回ずつの金額はそれほどではなくても、繰り返し預けていくことで残高が増えていくことが通帳に記録として残ります。

普通預金なら銀行ATMによっては硬貨も入金できますから、無駄なく普通預金に入金しておき、5万円、10万円などの単位になったら、定期預金に預けなおしてもいいですね。そのときも子どもに、期間が決まっている定期預金に預け替えたことを説明します。
 

親名義の口座と同一銀行同一支店に

児童手当は親名義の口座に振り込まれます。子ども名義の預金口座も、同じ銀行の同一支店に作っておけば、お金を動かすのがぐっとラクになります。都市銀行では、同行同一支店へのネット振込は手数料無料のところがほとんど(銀行により違いますので、利用している銀行がどうなっているか、必ず確認してください)。児童手当と同額を手数料無料のネット振込やATMを利用して、子ども名義の口座に移して貯めるのも一つの方法です。

こうして貯めておいたお金を、大学進学など子どもの人生にとって重要な節目に、親子で話し合って有意義に活用することができれば、子どもにとっても納得が行き、家計のやりくりにもプラス。

また子どもが高校生や大学生になって、アルバイトをしたり、奨学金をもらうようになったときも、子ども名義の口座があればすぐに利用できます。

慣れてきたら、インターネットバンキングを利用したり、いずれは口座の管理を子ども自身が行うことも検討しましょう。

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