資産運用/資産運用をするときの鉄則

理論を学ぼう 本当の運用は%で考える!(2ページ目)

株長者があちこちに生まれて、いくらもうかったとうらやましい話しをしています。しかし、資産運用を考える人は、そんな話に動揺する必要はありません。本物はパーセンテージで語る人です。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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投資の巧拙を一瞬で見分ける質問


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お金に貪欲な人、清貧が好きな人、人様々な反応を示すが、お金に対する心はその人の人間性そのもの。
お金もうけの話は、誰でも大法螺がふけるし、大風呂敷を広げることもできるので、他人の自慢話をついうらやましがってしまいがちです。しかし、誰にでも通用するような方法で簡単にお金がもうかることなどないのが常識です。私は、もうけ話しの真偽を確認するために、いつもこの質問を使っています。

「その運用は、何%で回ったのですか?」

そんな数字は知らない、そういう風に計算したことはないとかいう返事がほとんどです。何万円もうかったとは言っていますが、それに要した時間と費用をコストとして考えていないので収益率はでません。これは、直感的にはもうかったと本人が思っている(あるいは思いたい)だけでの場合が多く、コストを考慮せずに金額だけを話題にするのは、実はうまくいっているか分からないということです。

さらに、運用の目標がないとすれば、どこまでもうかればうまくいったことになるのか?まったく定義がされていないので、うまくいくことなど始めからむずかしい話です。

運用利率を 投資元本から増えた金額を年数で割った利率で考える人もいます。たとえば、100万円投資して、3年間で100万円もうかった。だから収益率は、33.33%なんだと。が、それでは不正確です。あなたの投資のコストを引いてください。

その3年間で使った、書籍代、セミナー代、チャート分析ソフト代、交通費などなど、投資方法を学ぶためにけっこうなお金を使っています。世の中には、あなたのその「学習」だけで商売になる人がたくさんいるのです。その費用をコストとして収益率から差し引いて考えてください。

さらに、本業の時間を割いて投資をしているとすれば、その時給も投資のコストです。あなたの時給もコストとして差し引いた収益率こそが、本当の収益率です。

運用結果を常に%で把握すれば、合理的な投資方法を選ぶ習慣ができます。合理的な人ならば、本業の収益率も考えてみてください。詳しくは次のページで!
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