過去最高値が本当に「株高」を意味しているの?
ITバブルといわれた時期の2000年1月に最高値をつけてから、6年9ヶ月かかって、ようやく、ダウ工業平均株価が当時の水準に戻りました。では、ITバブル崩壊の溝は完全に埋まったのでしょうか?あるいは、株価のピークに近づいたということでしょうか?
私は、ダウ工業株30種平均が過去最高とマスコミが大騒ぎしていることに違和感を感じています。なぜなら、ダウは全米の株価水準を正しく反映しているわけではないからです。ある指標が過去のピークを越えた、これは物価の統計で考えれば、いつも繰り返し起こっている日常的な光景です。
たとえば、米国株の他の指標で2001年との比較をしてみました。S&P500でいえば、2000年1月に1,500まであったポイントが、いまだに1,300あたりで最高値からマイナス13%です。ナスダック株価指数にいたっては、いまだに最高値の半分に満たない成長です。
「ダウ工業株30種平均」だけで見ると、「株高」に見えるのであって、それは見かけ倒しである可能性が高いのです。ですから、今の水準を「株高」と受け止めることは不自然であると思います。
史上最高とか、過去最高値と聞くと、爆発的な高騰をしているという印象を与えます。日本経済新聞では、「熱狂なき株高」と形容しています。しかし、「ダウ工業株30種平均」の構成や特徴を知れば、「株高」などというセンセーショナルなことでないことはお分かりいただけると思います。
米国経済は、ITバブル崩壊の穴埋めを、着々と行っているのであり、今はまだその道半ばです。かつて、無限の付加価値を感じさせたITテクノロジーの魅力が、具体的な利便性や経済価値につながるのは、まさにこれからのステージだと期待したいところです。
これは、米国にとどまりません。ITバブルの溝を埋める成長は、世界中で共通のプロセスです。技術革新による新しい成長のプロセスは、ヨーロッパでも、アジアでも同じように継続するものと思われます。ここから、本格的な成長が始まるのです。
米国のみならず、欧州、アジアの各地域で、2000年1月のバブル最高値を更新しようとする地道な回復が進んでいる。最高値更新の日本の道はまだまだ険しいものがある。 |
米国の株価は、地味な成長を続けていますし、米国政府はインフレなき持続的な成長に挑戦しています。株式市場も暴落なき安定成長の軌道を描けると最高だと思います。経済の成長に合わせて、企業価値が上昇し、結果として株価がさらに成長しています。
その意味では、株価は常に「過去最高」にチャレンジし続けるのです。熱狂や貪欲とは一線を画した世界で、成長し続ける株式に私たちの未来をかけたいと思います。
さて、テーマを日本に移して、日経平均株価のお話。
1989年につけた日経平均39,000円台を回復するのはいつのことでしょうか?もう、あれから18年が経とうとしています。もし、あなたが塩漬け株を持っているとしたら、あなたはまで待てますか?
【参考記事】ホームカントリーバイアスを解消しよう!
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