資産運用/資産運用するときの金融商品

もうかる生命保険なら・・・これ!(2ページ目)

資産形成の役立つ保険商品に、変額保険があります。いろいろな誤解がありますが、分散投資の体験版としては非常に身近な商品です。資産運用する人のための、変額保険の選び方を解説します。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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変額保険を選ぶポイントは資産配分


どれだけ増やしたいかという希望に応じて、ポートフォリオを選びます。一般的に、債券より株式、国内より海外を選ぶほどに、リスクも大きくなるがリターンも期待できるといえるでしょう。ひとつのポートフォリオを10年を越えて保有することで、分散投資の体験を味わうことができます。複数の保険会社の商品を比べることで、より違いがはっきりと分かることでしょう。

【参考サイト】モーニングスターの変額年金商品比較

写真のタイトル
変額保険はパッケージされたポートフォリオ運用といえる。ただし、自分のリスク許容度に応じたパターンを選ぶ必要がある。資料提供:アクサ生命保険株式会社


収益の成否は運用会社の腕にかかっている


さらに変額保険の良いところは、専門家を活用する仕組みになっていることです。専門家の活用は、現代では必須です。今ほど複雑な世の中になって世界分散の投資を自分の知恵だけでやろうとすることは、無謀ともいえます。
ただし、注意しなければならないのは、依存した相手が悪ければ、資産の増え方も劣ってしまいます。悪いというのにも二つあります。

●運用成績が悪い
これは、保険会社が委託した運用会社の実力の問題です。変額保険の説明書に運用会社名がうたわれています。実際の収益は、この会社が稼ぎ出すものなので、運用会社の実績、評判、体制がもっとも重要なファクターです。

●運用収益がそのまま契約者に還元されない
これは、保険会社自身の倫理の問題です。変額保険では、運用の決算内容を開示する義務がありませんから、契約者に利益を完璧に還元しない保険会社がいても簡単にはチェックできません。

これらを確認するためには、過去の基準価格の上昇を追跡して、他社と比較することが一番手っ取り早い方法です。ただし、常に同じ資産配分の変額保険同士で比べないと、客観的な評価にはなりませんので、ご注意ください。

【関連記事】20世紀の大発明はアセットアロケーション!

変額保険は、投資信託による世界分散投資と似ています。そのメリットのひとつには、通貨の分散があります。次のページで詳しく解説いたします。
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