資産運用

新NISAで「不労所得」をつくりたいと考えています。どんな商品を選べばよいですか?

2024年からスタートする新NISA制度。現行NISAとの違いや新NISAをどう活用するとよいかなど、みなさんから寄せられた新NISAに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は「新NISAを活用して不労所得をつくりたい」という方からの質問です。

執筆者:All About 編集部

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2024年から始まる新NISA制度。現行NISAとの違いや新NISAをどう活用するとよいかなど、みなさんから寄せられた新NISAに関するさまざまな疑問に、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが回答してくださいました。今回は「新NISAを活用して不労所得をつくりたい」という方からの質問です。
 

Q. 新NISAで不労所得を得たい場合、どんな商品を選べばよいでしょうか?

「2024年から始まる新NISAで不労所得をつくりたいと考えています。その場合、どんな商品を選べばよいでしょうか」(OYUKIさん/会社員)

 

「高配当株あるいは、高配当株指数に連動するETF(上場投資信託)などでしょうか」(深野さん)

不労所得を得たいと考えるのであれば、配当利回りの良い高配当株や分配金が受け取れるETF、REIT(※)がよいと思います。新NISAでは、毎月分配金を受け取る(毎月分配型)商品は対象外ですが、隔月で分配金を受け取る(隔月分配型)の商品は買うことができます。

※投資家から集めたお金で不動産に投資し、賃貸収入や売却益などで得た利益を分配する不動産投資信託

高配当株を探すときに参考にするとよいのが、2023年6月末に日本経済新聞社が発表した「日経累進高配当株指数」です。この指数は、過去10年以上にわたり減配をしてない企業から、予想配当利回りが高い上位30銘柄で構成されています。構成銘柄は公表されていますので、その30銘柄の中から、好きな銘柄に投資してみるのもいいと思いますね。

また同時期に、もう一つ発表された指数に「日経連続増配株指数」というのがあります。この指数は、原則10年以上連続して配当を増やしている企業のうち、上位70銘柄で構成されています。ただし、この中に入っている銘柄は連続で増配はしているけれど、配当利回りが低い(高配当株でない)ものもあります。

そのため、安定して不労所得を得たいと考えるのであれば、日経累進高配当株指数の構成銘柄を参考にした方がよいと思います。

教えてくれたのは……深野 康彦さん
マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金まわり全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。著作に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』
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