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「5」の年は人生設計の分かれ道![45歳編前編] 45歳で老後を考えなければ遅い!(2ページ目)

人生設計の分かれ道は「5」の年齢にやってくる! 45歳は老後資金準備をスタートさせたい。仕事も家庭も大変だけど、ここでのがんばりが、素敵な老後を実現させる鍵だ!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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■老後のお金の準備は、現役のうちに終わらせる

 まず、老後のことを考える大原則です。それは、

「老後のお金の準備は、老後にはできない」

ということです。当たり前かもしれませんが、重要な原則です。

 教育資金や住宅資金については、「一部を事前に用意し、一部は借りてその後に返す」というやりくりができます(もちろん事前に全額を準備するほうが望ましいのですが)。

 しかし、老後はそうはいきません。年金生活者は仕事をがんばって収入を増やすこともできませんし、ボーナスもありません。老後のお金については「後から返す」ということができないのです。

 つまり老後のお金の準備が、退職時点までにできなかったら「今あるお金でやりくりして暮らすしかない」のです。

 45歳は、確かに目の前の出費のやりくりで大変な時期です。しかし、今ふんばっておかないと、仕事を辞めたあとが「ゆとりあるセカンドライフ」どころか「時間はたくさんあるのに何もするお金のない老後」になってしまいます。

 しかも、今や60歳時点での平均余命は男性で21.7年、女性で27.1年にもなっています。長生きすれば40年以上になる場合も珍しくない時代です。セカンドライフは「最低でも25年、長ければ50年もありうる」と思って、生活に困らない蓄えを作っておかなければならないわけです。

 22歳から60歳まで会社員をするとしたら、「稼ぐ期間は38年しかない」のに、もしかするとそれと同じくらいのセカンドライフを過ごすことになるかもしれない。そう考えたら、目の前のお金の準備が大変だからといっても、先送りしてる場合ではないということが分かると思います。



CHECK POINT
  ・老後のお金の準備は現役時代に完成させなければいけない
  ・セカンドライフは、少なくとも25年はあると思っていい
  ・長生きすれば、働いている期間より長い老後になることもある
  ・40歳代、50歳代は支出が厳しいが、老後の備えも重要
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