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超危険?正社員も安心できない!(3ページ目)

フリーターの将来設計は不安だけど、実は正社員だって将来設計はこんなに不安だった?「それはないよ!」という悲鳴が聞こえてきそうだけど、現実を直視してみよう!対策はきっとある!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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┃3)雇用調整、クビ、倒産……?

 ちょっと前の時代であれば、会社に一度就職すれば定年退職まで雇用は安定されたようなものでした。しかし、景気の低迷は余剰人員を抱える余裕を企業から奪っています。給料に見合ってない人材や、期待に能力が見合っていない人材について、人員削減を行う企業も増えてきています。

 残業を減らし、労働時間を8時間未満に短縮して給料を減らす策に会社が出ているうちはまだ仕事はあるわけですが、工場の閉鎖や事業縮小などのあおりで早期退職を求められたり、暗に辞表の提出を求められることもしばしば起こるようになっています。

 また、怖いのは倒産です。多くの会社では一部の役員以外経営の実態が分からないのが現実ですから、ある日出社したら会社がつぶれていたということも珍しい話ではなくなりました。実際、倒産件数は戦後最悪の水準が続いています。

 上場企業も倒産をする時代に、正社員で採用されたから将来の雇用も安心だとはとてもいえないようになっているのです。


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┃4)社会保険料はキツい!

 健康保険料や年金保険料、税金……。毎月、給与明細を見るとたくさんのお金が給料から天引きされています。給料の額や会社によって異なりますが、給料の20%は引かれていることでしょう(別枠で会社も給料の10%くらいを負担しています)。

 これらの費用は増加する傾向にあります。今まではボーナスから社会保険料はほとんど取られていなかったのですが、この夏からボーナスからも10%以上社会保険料が引かれることになりました。大きな出費です。年金保険料についてはその分毎月引かれる割合は減ったのですが、健康保険料についてはほとんど減っていないところが多いようです。つまり、負担がぐんと増えているわけです。

 税金も直接的な増税はないものの、各種控除額を縮小することで、結果的に税金が増えるような変更が行われています。今後もこの傾向は続きそうです。

 将来的な国民負担率(全部ひっくるめてどれくらい天引きされるか)については、50%を超える可能性もあり、毎月稼いだお金の半分がなくなるおそれすらあります。それに見合った国のサービスがあればいいのですが……どうでしょう?
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