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超危険?正社員も安心できない!(2ページ目)

フリーターの将来設計は不安だけど、実は正社員だって将来設計はこんなに不安だった?「それはないよ!」という悲鳴が聞こえてきそうだけど、現実を直視してみよう!対策はきっとある!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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┃1)給料は増えない!

 正社員で、自分の実績も右肩上がり、会社の業績も右肩上がり、そのため給料も右肩上がり、という人は問題ないのですが、今は多くの企業で売り上げが伸びない中、諸経費の圧縮をはかってなんとか黒字を確保しています。そのあおりとして、従業員の給料が増えなくなっているのが実態です。

 以前、「年収?2%ボーナス?6%時代!」のコラムでも紹介したとおり、会社員の平均的な年収はマイナスに転じています。しかもデフレの割合を超える勢いです。今年の春から賃下げあるいはボーナスカットになった会社も多いのではないでしょうか。

 今までは、仕事は変わらなくても年齢に応じて給料があがる仕組みを採用している企業が多くありました。ほとんどの会社員の家族構成に見合った必要な収入を年齢に応じて受けられることが会社員の安定的な魅力だったのです。

 しかし、給料は今や増えません。それどころか減ってしまいます。同じ仕事を同じ責任のもとがんばっているのに給料が減ってしまうのって、どうしてもやる気が下がってしまいますよね。将来、景気が回復して給料もぐんと上がるあてがあればいいのですが、このままだとどうなるでしょう?


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┃2)役職は減るばかり!

 若い社員の悩みのひとつに、社内の役職のポスト数が減る傾向にあることがあります。つまり、出世の道が限定されてしまっているということです。経営のスリム化やコスト削減などもあって、役員数、部課長数を多くの会社では減らしています。

 ポストが増えすぎた理由のひとつには、団塊の世代の社員が年を重ねて出世するに従い、彼らを遇する役職数がたくさん必要になったなどの理由もありましたが、若い社員からすれば、出世のチャンスが減ったように見えるでしょう。

 また、企業によっては経営の若返りをはかるなかで、役員の就任を年齢順などではなく、10歳以上若返らせるケースもあります。企業によっては、経営学を早く学ばせ早く経営に参画できるよう、20歳代で幹部候補生の選抜を終わらせてしまうこともあります。そうなると、役員の道はより狭い門になってしまいます。

 ただがんばっていれば、最後は役職に達して退職までいられる時代ではなくなっているわけです。まあ、役員には重い経営責任が求められるようにもなってきていますので、出世することばかりがいいとはいえませんが……
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