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生涯独身貴族にかかる費用は?(4ページ目)

生涯独身ライフを満喫したいと考えているあなた。生涯独身貴族は生活に余裕があるように見えますが、実は定年後の年金ライフでは4000万円の赤字!?どうすればいい?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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生涯独身貴族はコレでお金を増やそう

生涯独身貴族で行きたい、あるいは行きそうだなあと感じている人は、自分の老後のために積極的に資産を積み立てておくことが肝心です。心構えの違いは、定年退職時に大きな違いを生み出します。

オススメなのは、毎月の所得の10%程度を自動的に天引きして別の口座に移しておくことです。男性の独身貴族の平均的な稼ぎであれば、かなりのお金が貯められるはずです。仮に2.9億円の10%が貯まれば約3000万円が貯まりますし、運用などで増やせれば4000~6000万円には育つでしょう。うまくいけば1億円も夢じゃないかも!

毎月10%も貯める、というとキツイと思う人もいるかもしれません。しかし、この程度であれば、子どものいない独身貴族であれば、出費を見直せば誰でも捻出できるはずです(できないあなたは生活を見直してみましょう)。可能なら20%くらい貯めたいくらいです。

また、住宅ローン以外のローンについてはきっぱりと避ける生活にシフトしましょう。カーローンなどは使わず、貯金をしてキャッシュで買うくらいがいいでしょう。本当は住宅ローンも避けたいところですが、家という資産をきちんと作るために活用するのならOKです。ただしできるだけ少なく借りて早く返すことを心がけてください。

また、退職金を老後の財産としてすべて使えるようにするためにも、住宅ローンは現役時代に完済できるよう計画を逆算しておきましょう。退職金が2000万円もらえるのと、ローンを差し引いたら500万円しか残らないのとでは定年後の人生に大きな差が出るからです。賃貸暮らしの人は、死ぬまで払う家賃に見合うくらいの資産を別途確保することも大切です。国の年金には家賃は含まれていないからです。

制度として活用したいのは、給与や給与振込口座から天引きできる制度の活用です。まず、財形年金については限度額いっぱいの利用を考えましょう。サラリーマンにとって利息が非課税となる数少ない制度です。投資信託などは、給与振込口座から毎月定期的に購入するプランもありますので、利用を検討するといいでしょう。


「今」の楽しさだけでなく、「定年後」の楽しさも見越して備えておけば、「生涯、独身貴族」をエンジョイすることは可能です。ぜひ、早めに準備し、備えておきましょう。

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