マネープラン/独身のうちに考えておきたいマネープラン

生涯独身貴族にかかる費用は?

生涯独身ライフを満喫したいと考えているあなた。生涯独身貴族は生活に余裕があるように見えますが、実は定年後の年金ライフでは4000万円の赤字!?どうすればいい?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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生涯独身貴族の財布は引き締め、今だけに使うな!

男性
生涯、独身貴族の不安は老後?対策は?
よい相手がみつからなかった人、あるいは一人暮らしのほうが気が楽な人、理由はざまざまでしょうが、生涯独身貴族で過ごす男性が増えているようです。2000年の国勢調査によれば、男性30歳代後半の未婚率は25.7%。4人に1人は未婚という状況です。また、男性の生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合)は12.4%、およそ8人に1人という割合になっています。(→国立社会保障・人口問題研究所HP

今の時代、「一定年齢になったら結婚するのが当たり前」といった社会通念に縛られる必要はありませんので、周囲の雑音は気にせず自分の人生は自分で決めればいいと思います。しかしながら、生涯独身貴族だとどうなるのかは知っておきたいところです。というのも、独身ライフは社会が一般的に想定するモデルケースではないからです。税金も健康保険も年金も、結婚した家庭を一般的なモデルとして制度が作られているのです。

たとえば健康保険料は独身の人も家族が3人いる人も保険料の率は同じですから、独身者は結婚している人の家族の医療費も負担していることになります(組合健保の場合)。また、厚生年金保険料には専業主婦の人の国民年金保険料が含まれていますので、独身者や共働きしている人は自分以外の人の保険料を一部負担していることになります。税金でも、配偶者や扶養者がいる場合は所得控除枠があり、優遇されています。こうした制度では、独身が不利になることがあるわけです。

独身貴族ですごそうという人は、こうした制度の中で、自分たちが過ごしやすいように工夫をしていくことが必要になってきます。つまり、独身貴族なりのマネープランが必要というわけです。

一方で、独身貴族向けのマネープランというのはあまり紹介されてきていません。なんとなく独身貴族を謳歌している人は、自分なりの対策を立てておくことが欠かせません。そうしないと、将来の生活が厳しい状況になるおそれもあります。毎月の生活だけのことを考えず、将来もずっと「貴族」でいられるような生活設計を考えてみましょう。

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