つまらない4:背伸びせず自分にちょうどいい値段のものを買う
最近はいろいろ情報が入ってきますので、値段の高い高品質なモノが目に飛び込んできます。たとえばデンマーク製のウン十万円するチェアや、ミッドセンチュリースタイルのウン十万円するテーブルを見ていると、なんだか欲しくなってしまいます。車も試乗しているうちに最初に考えていたクラスより一つ上が欲しくなるものです。しかし、「つまらない人」は今の自分にちょうどいいものを知り、今の自分にちょうどいい値段のものを選んで買います。
買い物はステップアップしたくなるものです。今回1万円の商品を買ったら次に買い換えるときそれより高い商品(たとえば2万円)でなければ物足りなくなります。その次に買う時はもっと高いものでないと満足できなくなります。値段の分、質も良くなるのが普通ですから、安いものにステップダウンするのは難しいものです。ですから、今は「今の自分」にちょうどいいクラスの商品をちょうどいい値段で買うことが大切なのです。
私の家でも「○○が欲しい」という話題がよく出ますが、「それは今の自分たちにとってちょうどいいものか」自問するようにしています。たとえば「買えなくもないけれど、今の自分だとちょっと背伸びしてない?」と考えるのです。もちろん、ハイクラスの素敵な商品を買うな、といっているわけではありません。そういった商品を「将来の自分」の目標にしておけばいいと思うのです。
たとえば今、19インチのブラウン管テレビの人がいきなり50インチ以上もある大画面テレビが必要でしょうか。部屋も狭くて実は無理があったりします。それなら、今の部屋にちょうどいいサイズで、今の自分に手頃な値段の32インチを今回は選ぶのです(32インチのテレビはとてもお値打ちです)。50インチは次の買い換えのお楽しみに取っておいてはどうでしょうか。そのときはもっと広い部屋に住んでいて50インチのテレビがぴったりかもしれません。
つまり、買い物のステップアップを自分で演出するわけです。今回も満足、数年後の買い換えのときも満足できる。それが「つまらない人」の上手な価値ある買い物というわけです。当然、バランスのよい買い物をしているわけですから、お金も効果的に使えるはずなのです。
次回は「つまらない銀行・カードの利用法」をお教えします。お楽しみに!
(つまらない銀行・カードの利用法)
●ATM手数料は払わない
●お金をおろすときは少なめにおろす
●クレジットカードは一括払い以外使わない
●メインバンクにお金を残しておかない
(つまらない運用方法)
●ボーナスは半分しか使わない
●デイトレードはせず長期投資に追加投資をする
●アクティブファンドは買わず、インデックスファンドを買う
●発売されたばかりの新しい商品は買わない