DINKS、専業主婦やパート家庭、シングルは長生きできない?
最後の「長生きできない」はライフスタイル別の問題です。60歳に達したとき、いろんな形があると思います。ライフスタイルでいえば●シングル
●夫婦(子どもあり)
●夫婦(子どもなし、いわゆるDINKS)
などがあるでしょうし、夫婦の働き方のパターンでいえば
●専業主婦+会社員の夫
●パート主婦+会社員の夫
●自営業夫婦
●会社員同士の共働き
などがあるでしょう。長生きに向いているスタイルはどれでしょうか?
簡単にグループ分けしてしまうとこんな感じです。
長生きに赤信号
●シングル
●夫婦(子どもあり:専業主婦+会社員の夫)
●夫婦(子どもあり:自営業夫婦)
長生きに黄色信号
●夫婦(子どもなし、いわゆるDINKS)
●夫婦(子どもあり:パート主婦+会社員の夫)
長生きに青信号
●夫婦(子どもあり:会社員同士の共働き)
簡単に説明してしまうと「もらえる年金の種類と額」「生活水準」の違いが、老後の長生きに不安要因となってきます。
「もらえる年金の種類と額」……厚生年金と国民年金ではもらえる年金額は段違いです。社会保険庁の統計に見る平均額は厚生年金が月額18.5万円のところ国民年金は月額5.4万円と実に3倍の違いがあります。これは厚生年金に加入していた人は国民年金ももらえること、高い保険料をずっと納めていたことなどによります。この意味では自営業者や専業主婦・パートは国民年金しかもらえないので、年金額が少ないことになってしまうわけです。
また1人分の年金では夫婦で2人分の年金をもらって生活をやりくりするのと比べて効率が悪いですからシングルは要注意ということになります。
「生活水準」……現役時代にゼイタクに慣れていた人ほど、年金生活に入って生活水準を落とすのがしんどいといえます。たとえば現役時代は毎月50~60万円の収入を全部自分の生活に回していた人が、月額18.5万円の年金だけで暮らしていくのはしんどいはずです。一般に子育て世帯は子どもにお金がかかる分、日常生活費の水準を抑えて暮らしていますので、その意味ではシングル派、あるいはDINKSは要注意といえます。現役時代にしっかり貯金をするなどしてお金を残しておかないといけません。
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お金にかかる長生きの不安要因を3つに分けて整理してみました。「支出の不安」「年金収入の不安」「ライフスタイルの不安」それぞれ大きな問題です。
しかし、不安が今のうちから分かっていれば、対策も取れるということになります。「長生きしてもしょうがない」と言う人に限って長生きしてしまうものです。老後にひっそり自殺なんて選択肢は選びたくないですから、そのために一日でも早い準備スタートをしておきたいものです。
生きがいや健康は老後に気をつけてもなんとかなりますが、老後のお金は現役時代にしか準備できません。今から老後のお金のことも考えてみませんか?
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