その2)正社員登用にチャレンジ
今、パートやアルバイトで働いている会社のことが気に入っていて、「ああ、ここでこのまま正社員になれたらなあ」と思っている人も多いと思います。しかし、「たぶん、正社員にはなれないんだろう」と諦めてしまっている人もいることでしょう。そんなあなたにも正社員になるチャンスが増えることになります。それは改正パート労働法(正式には「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律の一部を改正する法律)が来年4月から施行されるからです。
そこでは、(1)対外的に正社員募集をする際に、既に働いているパート労働者にも告知をすること、(2)正社員のポストを社内公募する際はパート労働者にも応募のチャンスを与えること、(3)正社員に転換する試験制度を設けること、のいずれかを設けることが義務づけられます。特に期待されるのは正社員転換制度の普及です。
正社員転換制度については、すでに普及が進んでおり、34.6%の会社では契約社員の正社員登用を、パートタイマーについても19.5%の会社で正社員登用の制度を導入しているほどです(厚生労働省「平成17年有期契約労働に関する実態調査結果」)。おそらくこの数年でこうしたチャンスは大きく拡大することでしょう。もし今勤めている会社にチャンスがあれば(そして今の会社を気に入っているのであれば!)、ぜひチャレンジしてみてください。
また、正社員と同様の仕事をするパート労働者について、正社員と同様の待遇を行わないことが禁止されるなど、「同じ仕事しているのに何で私は正社員じゃないの?」という問題にも今回の法律改正でメスが入ることになりそうです。同じ仕事をしたら同じお給料をもらうのが当然! 正社員と同じくらいがんばっているパートやアルバイトが報われることを期待したいものです。
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