毎月1万円をコツコツ貯めて増やしたBさんはプラス1000万円?
さて、1万円を貯めるBさんの場合です。こちらのほうが最終的にお金が貯まることは間違いないわけですが、どれくらい貯められるものかを考えてみたいと思います。毎月1万円を貯められる人は、実はかなりのお金を貯められる人です。なぜなら、
(1)クレジットや分割払いを使わずにすむので余計な金利を払わずにすむ分、お金を残すことができる
(2)1万円を貯められる人は、将来収入が増えたときは、スムーズに2万円を貯められるようになる分、さらにお金を増やすことができる
などのメリットがあるからです。
さて、仮に毎月1万円のペースは変わらなかったと仮定して、30歳スタートで60歳までどのくらい貯められるかを整理したのが以下のとおりです。
年利0% 360万円
年利1% 420万円
年利3% 583万円
年利5% 832万円
年利0%というのは、要するに1円も増やせなかった場合いくら貯められるか、ということです。この段階ですでに360万円にもなりますが、利息や運用益を積み重ねていくことができれば、約600~800万円にもなることが分かります。
もうちょっとがんばって、ボーナスのたびに6万円ずつ貯めることができれば、この金額の2倍を増やせる計算になります。あるいは、少し年収が増えたときに毎月の積立額を15000円や20000円に増やしてみる方法もあります。1000~1600万円も夢ではないということです。
AさんとBさんの差は5000万円!?
まとめてみると、「1万円返して1万円借りる」体質のAさんと、「きちんと暮らして1万円貯める」体質のBさんの差は毎月でいえば1万円でしかないのに、生涯格差でみれば5000万円近くになることが分かります。家一軒が十分に買えてしまうほどの違いです。もちろん、Aさんのような借金にふくらむことは現実的にはありませんが、それでも借入が数百万円くらいになってから、あわてて返すようでは、完済するまで何年もかかってしまうことでしょう。その間は結婚や住宅購入を先送りするなど、人生が遠回りになってしまうわけです。
もし、このコラムを読んだ人が、クレジットやキャッシング、リボ払いの残高があるようでしたら、できるだけ早くすっきりしてしまうことをオススメします。
最初に書いたとおり「たかが1万円、されど1万円」なのです。
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