賢く生きる3分間マネーハック/賢く生きる 3分間マネーハック

たかが1万円されど1万円!その差5000万?(3ページ目)

毎月1万円の借金生活(一応1万円返してはいる)と毎月1万円の貯金生活の格差はなんと5000万円?

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

  • Comment Page Icon

毎月1万円をコツコツ貯めて増やしたBさんはプラス1000万円?

さて、1万円を貯めるBさんの場合です。こちらのほうが最終的にお金が貯まることは間違いないわけですが、どれくらい貯められるものかを考えてみたいと思います。

毎月1万円を貯められる人は、実はかなりのお金を貯められる人です。なぜなら、
(1)クレジットや分割払いを使わずにすむので余計な金利を払わずにすむ分、お金を残すことができる
(2)1万円を貯められる人は、将来収入が増えたときは、スムーズに2万円を貯められるようになる分、さらにお金を増やすことができる
などのメリットがあるからです。

さて、仮に毎月1万円のペースは変わらなかったと仮定して、30歳スタートで60歳までどのくらい貯められるかを整理したのが以下のとおりです。

    年利0% 360万円
    年利1% 420万円
    年利3% 583万円
    年利5% 832万円

年利0%というのは、要するに1円も増やせなかった場合いくら貯められるか、ということです。この段階ですでに360万円にもなりますが、利息や運用益を積み重ねていくことができれば、約600~800万円にもなることが分かります。

もうちょっとがんばって、ボーナスのたびに6万円ずつ貯めることができれば、この金額の2倍を増やせる計算になります。あるいは、少し年収が増えたときに毎月の積立額を15000円や20000円に増やしてみる方法もあります。1000~1600万円も夢ではないということです。


AさんとBさんの差は5000万円!?

まとめてみると、「1万円返して1万円借りる」体質のAさんと、「きちんと暮らして1万円貯める」体質のBさんの差は毎月でいえば1万円でしかないのに、生涯格差でみれば5000万円近くになることが分かります。家一軒が十分に買えてしまうほどの違いです。

もちろん、Aさんのような借金にふくらむことは現実的にはありませんが、それでも借入が数百万円くらいになってから、あわてて返すようでは、完済するまで何年もかかってしまうことでしょう。その間は結婚や住宅購入を先送りするなど、人生が遠回りになってしまうわけです。

もし、このコラムを読んだ人が、クレジットやキャッシング、リボ払いの残高があるようでしたら、できるだけ早くすっきりしてしまうことをオススメします。
最初に書いたとおり「たかが1万円、されど1万円」なのです。

■関連記事
気づいたら貯まっている魔法の口座を作れ!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます