お金を大事にする=他人を大事にする
お金を大事にするというのは、お金そのものを大事にするという意味ではありません。お金の使いみちを大事にするということです。お金を人のために使えば、必ず自分に戻ってきます。納得できるサービスを受けたら、十分な報酬を支払いましょう。会いたかった人を食事に招いたら、必ずごちそうしましょう。値段に関係なく、積極的にプレゼントをしてみましょう。そうしたちょっとした心配りが、相手に感謝され、新しい人との出会いや仕事との出会いを可能にするのです。
また、お金を自分の成長のために使えば、他人に対してできる貢献の幅や深さが大きくなり、自分の価値が上がります。それは結局、対価として自分に戻ってくるのです。ですから、読書をする、セミナーに行く、美術館に行く、旅をするなど、モノを買うためにお金を使うのではなく、経験を買うためにお金を使いましょう。
お金のことで騒がない
不動産投資の事業を始めてから、いろいろな人を見てきました。お金が集まらない人は、お金のことにこだわる人です。「残業代の計算が間違っている」
「代金に消費税を加算させてほしい」
「値引きが反映されていない」
「言われたことはやったからその分の金をくれ」
「いつ入金するんだ」
「損したのはあんたのせいだ」
お金で人の人格が豹変する場面を数多く見てきました。お金の請求の仕方で、せこい人はすぐにわかります。お金には余裕を持って接しましょう。お金はまた戻ってきますから、あせらずあわてず、気長に待ちましょう。逆に、お金にこだわり余裕がない人とは、つきあわないようにしましょう。
いやらしいお金の考え方をする人には誰も寄りつきませんから、自然にお金も逃げていきます。割り勘で1円まで細かく分けようとする人をどう思うでしょうか。ガソリンの税率問題で騒ぐような人は、自分のことしか考えていません。自分に直接関係のあることには文句を言いますが、自分の懐が痛まないことについては知らんぷりです。
お金は、稼ぐことよりも、実は使い方の方が難しいし、そこで人間の器が出るものです。それはすなわち、人をひき寄せ、お金を引き寄られるかどうかの分かれ目です。