資産運用/資産運用関連情報

ニュージーランドで投資と永住権(2ページ目)

家賃収入によるインカムゲイン、物件価格上昇によるキャピタルゲインというメリットを得ることができ、しかも、永住権も取得しやすい国、それがニュージーランドです。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

  • Comment Page Icon

物件種類と価格

最も売買が活発なのは庭付き一戸建てですが、手頃なコンドミニアム(いわゆる分譲マンション)も投資対象として人気があります。オークランドで3 000万円~、クライストチャーチで2 000万円~となっており、そもそも日本よりも非常に安い価格であり、 ローンを利用すれば少ない自己資金で購入することができます。政府が10年間家賃保証をする利回り7~8%の住宅もあり、最近は品質が良くなっているので、外国人投資家に売れているそうです。


売却益も相続も課税されない

これはニュージーランドで投資するメリットで、たとえば3, 500万円で購入した家が5年経って4,500万円で売れたとすると、 その差額1,000万円の売却益に対しては、全く課税されません。 つまり、利益を総取りすることができるのです。

先日もある日本人が、15万5千ドル(日本円で約1,200万円)で購入した物件を38万ドル(日本円で約2,900万円)で売却したそうですが、 もちろんノータックス。1,700万円の売却益は全て彼のものというわけです。しかも、相続税も無税なので、子供に継がせようという人にも最適です。最近は日本の富裕層が買うケースも増えています。


バリューアップ

ニュージーランドでは平均7年ごとに引っ越しする国民性があるため、中古住宅市場も発達しており、 単なる転売ではなくリフォームによるバリューアップが盛んです。国民の多くは日曜大工やガーデニングをして物件の価値を高め、高く売却しています。 ちょっと壁を塗り替えただけで200万円程度高く売れることは日常茶飯事で、国民皆リフォーム投資家という感じです。


有利なローン環境

ニュージーランドでは企業の数が少ないため、銀行のメインビジネスは住宅ローンです。そのため各銀行は住宅ローンの借り手獲得で熾烈な競争をしており、住宅ローンは極めて借りやすい状況にあります。銀行の主力ビジネスが住宅ローンである以上、ローンを組むというのは銀行のビジネスパートナーになるということですから、日本のようにあれこれ疑われたりしません。もちろん外国人による投資もウェルカムです。

必要な自己資金は、物件価格の30%~40%くらいです。その自己資金は、ニュージーランドの現地銀行に預金担保として預け入れ、フルローンを引き出すことができます。その預け入れた預金にも利息がつくので、自己資金が寝てしまうこともなく、物件売却時には全額返還されます。

たとえばHSBC(香港上海銀行)では、2%台の金利で円建てローンを組むことができ、返済面での為替リスクがなくなります(収入面での為替リスクはあります)。


高い定期預金利息

ニュージーランドの定期預金の利息は年6%もあり、5 ,000万円預けておけば年300万円も入りますので、これだけで生活できます。実際、リタイヤまでに不動産を3~4件取得し、2件を売却して残りの残債を一掃し、余ったお金を預け入れ、金利収入で生活している人も多いそうです。

金利の高さを国力や通貨の弱さだと不安視する人も多いようですが、住宅ローン金利は7~8%でありこの利ざやが銀行の儲けなので、 必ずしも不安要因とは言えません。


為替リスク

海外投資である以上は為替リスクが伴います。しかし、GDP伸び率は日本より高いので、円に対して比較的強いと考えられます。為替リスクは他国と比較しても小さいというのが一般的です。

将来ニュージーランドに旅行に行ったり長期滞在をしたいと考えたりしている人は、ニュージーランドドルのまま保有すればよく、為替リスクとは無縁になります。(私もニュージーランドドルのまま保有しています)

そして、注目のパーマネントトラベラーになる道も→次ページへ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます