ステップ3 優先順位をつける
次は、書き出した項目を上から下まで改めて見返してみてください。そして、どれからやるか、優先順位をつけます。これは単純に「順番」を振るだけです。では、どういう順番か?まずは「わくわくするかどうか」という基準で選ぶ。次に「これをやらないと困ったことが起こる」という基準で選ぶ(やった方がベターだけど、やらなくても困らないこともたくさんあります)。もちろん締め切りがあるものについては「日付」を入れましょう。
ステップ4 行動レベルのTODOにブレークダウンする
優先順位をつけた1番目から眺めてみましょう。その項目を見て、今日から何をすべきかがわかりますか?もしわからないなら、項目のレベルが大きすぎるのです。たとえば「給料を上げる」と書いても、「でも具体的に何をすればいいんだ?」と行動につながりません。「どうやったら上げられるのか?そのためには今日から何をすべきなのか?」ということまでブレークダウンする必要があります。優先順位の高い項目から、行動レベルの小さなTODOに分解していきましょう。
ステップ5 処理したら消し込んでいく
あとは一つずつ撃破していきます。やり終えたTODOは、赤線を引いてどんどん消し込みます。赤線で真っ赤になったページを見ると、「こんなにたくさんのことを成し遂げたんだ」と、スゴイ充実感が生まれます。一冊のノートを使い切るころには、膨大なTODOが赤線で消し込まれた状態になっていますから、「これだけやったんだ」という自信にもなります。ステップ6 つねにリバイズ(更新)する
TODOは一度書き出したら終わり、ではありません。つねに新たな仕事やら悩み事やら、やるべきこと・やりたいことが発生します。新しいTODOが発生したら、リストにその都度書き加えてください。「後で書こう」ではなく「発生したらすぐ」がポイントです。最初のノートを使い切って、新しいノートに更新するとき、ステップ1から5を行います。こうして、定期的に自分の脳みその中を棚卸しするのです。
リラックスできる環境で書く
この作業は、時間の制約がない休日に、電話などの邪魔が入らずリラックスできる環境でやりましょう。早朝のカフェやファミレス、ホテルのラウンジなどがオススメです。僕の友人の経営者は、「毎月1日」と決めてこの作業をしているそうです。自分に関わる全てのTODOの棚卸しを、半日かけてやっているのです。しかも毎月!
「ブレイン・ワークアウト」は複利成長の方法論
この「ブレイン・ワークアウト」はシンプルな方法ですが、かなり強力です。三冊目、四冊目、五冊目……と続けていくと、あなたの成長は加速度的に上昇していきます。投資における複利と同じで、思考ダンプを繰り返すことによってあなたは複利成長していくのです。より詳細は、このノート術の集大成をまとめた書籍『脳を「見える化」する思考ノート』(ビジネス社)をご覧いただければと思います。
【参考記事】
夢をかなえるノート術(導入編)
夢をかなえるノート術(実践編)
夢をかなえるノート術(応用編)