真剣さが感動を呼び周囲を動かす |
1、覚悟する力
2、引き受ける力
3、不満や陰口を言わない力
4、目の前のことを徹底的にやる力
5、楽しむ力
4、目の前のことを徹底的にやる力
オリンピックはなぜ感動するのでしょうか。それは、選手が厳しい練習を乗り越えて、死力を尽くして競技するからです。ポケットに手を突っ込んで、ちんたら走っているマラソンを見たって、まったく感動しないですよね。私たちは、真剣な姿に感動し、心を揺さぶられ、その人のファンになるのです。豊臣秀吉が、織田信長から「サル」と呼ばれながらも、わらじをフトコロで暖めるなどという気配りを続け、抜擢された話は有名ですが、自分に与えられた仕事や役割は、どんなにつまらないと思えても、一生懸命やることです。
最初から成果を焦らない。大きな仕事を期待しない。いきなり効率なんて考えない。ビジネス書に書いてあるようなハウツーやノウハウに頼らない。斜に構えず全力を出すのです。
一つのことを突き詰める過程で、次の課題が見えてくるものです。
昨今は、ちょっと結果が伴わなければすぐ「自分には向いていない」と簡単に見切ってしまう傾向があるようです。でも、成果なんてすぐに出るものではありません。それに、ほんとうに「自分に向いているかどうか」は、とことんやってみなければわからないもの。バスケ部に入部して、一週間経ってもドリブルがうまくならないからといって、「バスケは自分には向いていない」などと思うでしょうか。
今稼げなくても、これからもっと稼げる人間になればいい。これからの職業人生は30年以上あるわけですから、今の1年や2年なんて誤差の範囲です。
いきなり大きな仕事や重要な仕事が回ってくるのを期待するのではなく、小さな仕事をきちんとやって、成果よりもまずは「信用」を積み重ねることです。小さな仕事も満足にできない人に、重要な仕事を任せたいとは誰も思いません。
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