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AirH”PHONEのスマートフォンへの可能性 AirH”PHONEの可能性

AirH”PHONE 京セラ「AH-K3001V」が発売となり、人気をよんでいます。AirH”PHONEは、AirH”を利用したデータ通信機能と音声通話機能を利用したデータ通信ベースの端末です。

庄司 恒雄

執筆者:庄司 恒雄

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AirH”PHONE 京セラ「AH-K3001V」(以下 京ぽん)が発売となり、人気を呼んでいます。
AirH”PHONEは、AirH”を利用したデータ通信機能と音声通話機能を利用したデータ通信ベースの端末です。

音声通話の回線をベースと比べて、定額制サービスのであるデータ通信を中心とした利用ができるためパソコンやPDA的な通信やインターネット利用ができる点が大きな利点となります。
電話機的な筐体を持ちながら、用途や仕様は一般の携帯電話とは似て非なる存在と言える製品です。

京ぽんは、データ通信が主体であるAirH”通信カードを単独で通信と音声通話を可能にした端末で、有る意味、NTTドコモが以前に発売していたPHS電話「パルディオ611S」などと同系列の発展型端末とも言えるのかも知れません。
ただ、「パルディオ611S」などと大きく異なる点は、「パルディオ611S」本体は通話主体で、データ通信には内蔵されているCFカード型コネクタをPCやPDAに挿してデータを利用したのに対し、京ぽんは筐体単体だけでインターネットブラウズやメールなどのデータ通信がPDAと同等に可能ということです。

京ぽんは、構成的には電話機というより、スマートフォンという形態に限りなく近い構造を有しているように思えます。

AirH”PHONEに、PIM機能などを管理できるソフトウェアラブルなオペレーションシステム(OS)を搭載すれば、紛れもなくスマートフォンと言えるものとなりそうです。

PalmOSや、PockertPCをはじめ、現時点で最もスマートフォンに適したOSとも評価されているシンビアンOSを搭載したAirH”PHONEが作成されたとしたら、まさに無線LAN機能を搭載したPDAをのぞく通信対応PDAは不要となるかもしれません。

逆に、AirH”PHONEをみることで、PDAにおける通信は、PCコンパニオンとしての無線LANやBluetoothにシフトしていく流れの有用性も理解できるような気もします。

もちろん、京ぽんが万能だと考えてはいません。携帯電話型筐体による電池持ちが脆弱な問題、USBからのしかできない外出先での電源補充など、移動中の利用するには、やや制限があることです。
平日でしたら、連続一時間程度の通信時間でも問題は無いですが、休日などの使用ですとヘビーモバイラーだと、少々厳しいかもしれません。
通信速度は32KbpsのAirH”として普通の転送速度ですが、レスポンスは十分な体感速度が得られています。
また、アドレス帳の不具合修正パッチをあてることで、本体メニューなどの動作挙動のレスポンスもアップしています。

現状での使用では、ノートパソコンや、市販の乾電池仕様のUSB電源アダプタなどを使用するぐらいしか方法がないのが辛いといえます。
また、専用端末化による汎用性が低下しますので、パソコンや他のPDAなどで利用す場合は、接続方法が制限されますので利便性や楽しみなどを減少させてしまうという面もあります。

利用環境としては、ミドルなモバイル通信ユーザーで単一使用ならば、京ぽん一台でも問題なく、ヘビーなモバイル通信ユーザーですとPDAとの併用という形になりそうです。
私自身は、現時点の京ぽんでは、メインとして利用することは考えられません。もう少し本体でのPDA的な機能が強化されれば、必要な端末となるのではないかと考えていますが、多くのユーザーにとっては、出先のWEB検索やWEBのチェックやビュワーとして、京ぽんは、かなり有効な端末として利用できると思っています。


京セラ「AH-K3001V」
Symbian

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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