
iPhoneの機種変更時に役立つ「クイックスタート」は古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけるだけでデータ移行を進められる便利な引継ぎ機能です。しかし、途中で止まってしまったり、うまく認識されなかったりと、失敗するケースも。そのようなときに役立つ「失敗の原因と解消法」、加えて別の引き継ぎ方法についても解説していきます。
クイックスタートが失敗する主な原因6選
1. Wi-FiやBluetoothが不安定、またはオフになっている
クイックスタートでは古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけてデータを引き継ぎますが、このときにWi-FiやBluetoothをオンの状態にしておく必要があります。
例えば、古いiPhoneのBluetoothがオフになっていたり、Wi-Fiの接続が不安定だったりすると、新しいiPhoneを認識しない、途中で転送が止まるといったことがあります。自宅のWi-Fiが混み合っている時間帯や、通信が弱い場所で作業している場合にも注意したいところです。
2. 2台のiPhoneの距離が離れている
クイックスタートでは必ず古いiPhoneと新しいiPhoneを近くに置いて操作する必要があります。設定中に片方を別の部屋に持っていったり、机の端と端に離して置いたりすると、接続が不安定になる可能性があります。転送が終わるまでの作業中は2台を近くに置いたままできるだけ動かさない方が安心です。
3. バッテリー残量が少ない
データ移行には時間がかかることがあり、写真や動画、アプリのデータが多い場合には数十分から数時間かかるケースも。データ移行中にバッテリー残量が少なくなってしまうと、処理が中断されたり、うまく完了しなかったりする原因になります。クイックスタートを始める前に2台とも十分に充電しておくか、充電ケーブルにつないだ状態で作業するとよいでしょう。
4. iOSのバージョンが古い
古いiPhone、または新しいiPhoneのiOSが古い場合、クイックスタートやデータ転送がスムーズに進まないことがあります。特に古いiPhoneを長くアップデートしていない場合は要注意です。データ移行前に古いiPhone側で「設定」アプリから「一般」→「ソフトウェアアップデート」を確認しておきましょう。
5. 新しいiPhoneのストレージ容量が足りない
古いiPhoneの使用容量に対して、新しいiPhoneのストレージ容量が少ない場合、全てのデータを移行できないことがあります。
例えば、古いiPhoneで200GB以上使っているのに、新しいiPhoneの容量が128GBしかない場合、データは全て入りきりません。古いiPhoneで「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」を開いて写真・動画・アプリ・メッセージなどのデータ量を確認し、新しいiPhoneに収まるかを事前にチェックしておきましょう。
6. 新しいiPhoneがすでに設定済みになっている
クイックスタートは新しいiPhoneの初期設定時に使う機能です。新しいiPhoneの設定をすでにホーム画面まで済ませている場合、そのままではクイックスタートを利用できません。
新しいiPhoneをいったん設定してしまった場合は「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」から初期化し、改めて設定をやり直す必要があります。ただし、初期化すると新しいiPhoneで1度設定していたデータは消えるため、消えて困るデータがないか確認してから行いましょう。
クイックスタートを成功させるためにやっておきたいことは?
失敗の主な原因を踏まえて、クイックスタートを始める前に準備しておくべきことを以下に簡単にまとめました。また、もしクイックスタートの案内画面が消えてしまった場合は、両方のデバイスを再起動するとよいでしょう。
- 古いiPhoneのiOSをアップデートしておく
- LINEやゲームなど個別に引き継ぎやアカウント連携が必要なアプリは設定を済ませておく
- 古いiPhoneのバックアップを取得しておく
- 数十分は操作ができなくなるので、急ぎの用事は済ませておき、時間に余裕のあるときに行う
- 古いiPhoneをWi-Fiに接続し、Bluetoothもオンにしておく
- 新旧2台のiPhone同士を近くに置き、途中で動かさない
- 新旧2台のiPhoneを両方とも、十分に充電しておく
クイックスタート以外の引き継ぎ方法
クイックスタートがどうしてもうまくいかない場合は「iCloudバックアップから復元する方法」を試してみてください。これは、古いiPhoneのデータをiCloudに一時的に保存しておき、新しいiPhoneからバックアップデータを読み込んで復元する方法です。
手順としては、新しいiPhoneの初期設定を進めていくと出てくる「アプリとデータを転送」画面で「iCloudバックアップから」を選びます。その後Apple Accountでサインインし、復元したいバックアップデータを選択。なお、Apple公式サポートでも、この流れでiCloudバックアップから復元する方法が案内されています。
注意点として、古いiPhone側で事前にiCloudバックアップを作成しておく必要があります。バックアップが古いと、直近の写真やアプリデータが反映されていないことがあるため、移行前に最新のバックアップを作成しておきましょう。なお、バックアップデータは容量が大きくなりがちで、無料で提供されている5GBではiCloudの容量が足りなくなるケースが多いです。しかし、引き継ぎを目的としたバックアップの場合、5GBを超える容量であってもバックアップを一時的に保存してくれるので、わざわざ引継ぎのためだけに有料プランにアップグレードする必要はありません。
うまくいかなくても諦めず、落ち着いて失敗してしまう原因を探ったり、クイックスタート以外の方法を試してみましょう。







