写真印刷のクオリティ
現在発売されている日本HPのインクジェットプリンタのラインアップは一部機種をのぞき、同じ解像度と印刷品質になっています。他社のプリンタラインアップではインク数や種類の違いがとても複雑なのに対して、日本HPのラインアップでは1万円台のモデルでも最高画質のものを選ぶことができます。
だからといって、写真印刷のクオリティが他社と比べて劣るのか?というとそうでもありません。それどころか、色合いに関してはHPのプリンタのほうがきれいに印刷できているのです。
(デジタルフォト設定で鮮明度を自動OFFにして +2 にするとさらにきれいに出ます。お試しあれ!)
【印刷結果の一部を拡大比較】
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上記画像の左上にある画像の元データ(1704 x 2272 ピクセル)を各プリンタでL判にフチなしでプリントし、白枠部分を約12倍に拡大してみました。
これらの結果を見ると、3つのモデル はどれも非常に高精細であることがわかります。(※1)
また、それぞれの色合いを比較すると HP Photosmart 2710 の暗部の色合いがPX-G900 なみに美しく、空のグラデーションが PIXUS 990i と同等になっています。
これは後述する「インクの色数について」でも解説していますが、HPプリンタでは 従来からフォトブラック(グレー)とフォトシアン、フォトマゼンダが利用できるため、空の微妙な色合いや、暗い部分の表現力に優れているためです。
対する PX-G900 にはフォトシアンがなく、PIXUS 990i にはフォトブラック(グレー)に相当する色がありません。(※2)
しかし、それぞれの印刷結果を12倍に拡大した場合、HP Photosmart 2710 のものはほんの少し粒状感が見えますが(※3)、肉眼ではまったく気にならないレベルです。
(※1) サンプル入手できなかったので、E社とC社は去年のモデルですが、最新モデルでも印刷結果の解像度や粒度についてはほとんど同じ程度です。(E社のPX-G920 では 横方向の解像度が上がっています。)
(※2) PX-G900、PX-G920 は ブルーとレッド、PIXUS 990i には レッド、PIXUS iP 8600 にはレッドとグリーンがありますから、この色領域ではHPプリンタより再現性が高くなります。
(※3) HP のモデルは 3色カラー、フォトカラー、フォトグレー の場合で最小5ピコリットルです。