Mac OSの使い方/Mac OS 関連情報

Mac がセカンドマシン -前編-(3ページ目)

なぜ?その Windows PC ユーザーは Mac をセカンドマシンとして購入したのか?

木下 幹司

執筆者:木下 幹司

Macガイド


シンジ  「G4、G5と言われてもよくわからないが、ちょっと触った感じでは、いい感触だね。でも、なんでまた Mac なんか使っているんだ?」
【 Mac の ファイル管理 】
Mac が Windows などの OS と決定的に違うのがシステム全体のファイル管理です。
 ほとんどのファイルにユニークなIDが設定されるため、アプリケーションがちゃんと対応していれば、ファイル名称変更や同一ボリューム上でのフォルダ階層の変更による“リンク切れ”が発生しません。また、エディタのウインドウタイトルから、ファイル階層がメニュー表示で確認できるため、自分が現在編集しているファイルがどこのものか?をすばやく確認できるうえ、さらにそのメニューからフォルダも開くことができます。

↓ command キー + タイトルクリック
で表示されるメニュー

ジェームス「Mac のほうが好みってだけだよ。いざとなれば、Office スィート もあるしね、また、僕にとって Mac は、画面や操作がシンプルなので、とても作業に集中できるツールなんだ。文書データ管理も、同階層のフォルダの中身を1ウインドウで同時に参照したり、異なるフォルダに含まれるファイルを同時選択したりできる(図解1)。 またファイル内容を自然文検索(自然文で関連する文章を中身に持つデータを検索してくれる検索機能)できるので、過去のファイルを探すときも Mac の方が楽かな?

 あと、Mac OS に搭載されている
AppleScript というスクリプト言語に慣れていてね、これは簡単なアプリケーションの制御やテキスト処理なんかを自動化できるんだ、こういうのはなかなか Windows で代用できるものがなくてね・・」

(図解1:異なるフォルダ内のファイルを同時に選択)

※Finder の表示メニューからリストに変更してから作業してください。

【AppleScript】
 Mac OS には古くからAppleScript というシステム全体の自動化を行えるマクロ言語が備わっています。AppleScript に対応した アプリケーションAで行った作業をアプリケーションBに受け渡したりなどの作業が可能ですし、フォルダアクション というフォルダを操作することによって発動するAppleScript も作成できるため、「フォルダに誰かが書き込んだらメールする」などのシステムを組むことができます。
 また、Mac OS X 10.3 ではGUIの操作も自動化できるようになり、活用の幅はまさしく無限大といえる機能です。AppleScriptは主にスクリプトエディタというアプリケーションで作成します。

シンジ  「ようするに、Mac が大好き ってことか。ん?そういえば Mac ってワンボタンマウスじゃなかったっけ?」

ジェームス
「いちおう僕は、ホイール付き2ボタンマウスを使っている。ただ、家では家族がワンボタンマウスのほうを気に入っているので、そっちで使っているね。それに、Mac はソフトウェアが右クリックに対応していない場合が多いので、あまり2ボタンの恩恵はないんだ。」

シンジ  
「でも、ホイールは絶対必要だろう?おれは、ホイールなしでは生きていけない。」

ジェームス
「家族からの不満は特に聞かないけど、マウスジェスチャーでキー操作を行えるソフト(Expogesture )を使ってスクロール( Page Up、Page Down )を行えるようにしている。その iBook で マウスをボタンを押さずに時計方向や反時計方向にくるくる回してごらん。」

シンジ  「おっ、なるほど、悪くないね。」


・・・

 少しの間だったが、Mac を落ち着いて触ることができた。うむ、じっくり触らないと、製品の良さというのはわからないものだな。操作がわからないことが多かったが、ヘルプビューアってやつがかなり役に立った。あと、ソフトウェア開発環境がすべてのMacに標準で入っている と聞いてびっくりしたよ。

 おっと、こんなことしに来たんじゃなかった、さっさと本を借りて、仕事にもどらなきゃ。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます