Wireless Toolkitを使おう!
インストールをすると、スタートメニューの「すべてのプログラム」内に、「Java(TM) ME Platform SDK 3.0」という項目が追加されます。これを選んでみましょう。画面にウインドウが現れます。これが、Java ME SDKに用意されている開発ルールです。
Java ME SDKの開発ツール。ここでプログラムを作成する。 |
この開発ツールは、作成するプログラムのプロジェクトを作成し、必要なファイルやソースコードの編集、プログラムのビルド、更にはエミュレータでの実行までをすべて行うことのできる、かなり強力なものです。
最初に起動した状態では、ウインドウの内部は3つのエリアに分割されているはずです。それぞれ「Projects」「Device Selector」「Start Page」とタイトルが表示されているでしょう。これらは、以下のような働きをします。
Projects――左側のエリアの上部に表示されています。これは、作成したプロジェクトを管理するためのものです。プログラムを作成するための単位となるプロジェクトを表示し、そこに用意されているフォルダやファイルなどを階層的に表示します。
Device Selector――デバイス・セレクタというものです。CDC、CLDC、JavaFXといったコンフィグレーションの項目があり、それぞれにエミュレータの機器類が項目として用意されています。これらをダブルクリックして開くと、そのエミュレータ機器の内容が表示されます。
Device Managerから項目をダブルクリックすると、そのエミュレータの内容が表示される。 |
Start Page――これは、サンプルプロジェクトを開いたり、新しいプロジェクトを作成する機能をまとめたスタートページです。「Create New Project」ボタンをクリックすると、新しいプロジェクトを作成できます。また、このエリアはエディタの領域となっており、Projectsからファイルをダブルクリックして開くと、ここにエディタが開かれます。エディタは複数開くことができ、それぞれタブで切り替え表示できます。
Start Page。「Create New Project」ボタンで新しいプロジェクトを作れる。 |
とりあえず、「新しいプロジェクトを作るとProjectsにファイルやフォルダが表示され、そこで編集したいファイルをダブルクリックして開くと右側のエリアに表示される」ということだけ理解しておけばよいでしょう。Start Pageは、特に使う必要はありませんので、表示がうるさければタイトル部分のクローズボックスをクリックして閉じてしまってもかまいません。(また使う必要があれば、「Help」メニューの「Start Page」を選べば画面に呼び出せます)