Javaがインタープリタだったら……


プログラミングの世界で、今、もっとも注目されているものは、おそらく「スクリプト言語」でしょう。その代表はAJAXで一躍注目をつめているJavaScriptでしょうし、Rubyなどのスクリプト言語も「Ruby on the Rails」などで次第に浸透しつつあります。更には、Java 6からの「スクリプト言語のサポート」があります。

そして、2007年4月26日にドイツで行われたJavaカンファレンスの「JAX 2007 innovation award」において、もっとも革新的で独創的なプロジェクトとして優勝したのが「Groovy」でした。これは、まさに「インタープリタ言語のJava」とも呼べるものです。Javaをスクリプト感覚で記述し、コンパイルせずインタープリタ的に扱えるようにしてしまうものなのです。

このGroovyは「JSR 241: The Groovy Programming Language」において標準化が進められており、近い将来にはJavaの標準仕様の一部として取り込まれる可能性が高い技術です。特にWebの開発においては、ちょっとした修正をするたびに「コンパイルしてビルドしてデプロイして……」などと行わなければならないコンパイラ系の言語は、正直いってかなり使い勝手が悪いところがあります。PHPやRubyなどのスクリプト言語がWebの世界で急速に浸透しているのも、スクリプト言語特有の「その場で書いて動いてできあがり」という使い勝手のよさがウケているのは確かでしょう。

このGroovyは、以下のサイトにて配布されています。このトップから「Download」リンクのページに移動し、Download zip:にある「Binary Release」をクリックしてダウンロードを行います。なお、Windowsの場合には、専用のWindowsインストーラも同じページにアップされていますので、こちらを使ってもいいでしょう。

http://groovy.codehaus.org/

Groovyのサイト。ここの「Download」からダウンロードできる。



インストールと環境設定


Groovyのダウンロードファイルは、圧縮ファイルでひとまとめにしてあるだけですので、専用のインストーラなどはありません。単に、ファイルを展開して適当なところに置いておくだけです。ただし、実際にJavaから利用するためには、環境変数を設定してやる必要があります。以下に環境変数の設定について整理しておきましょう。

1.JAVA_HOMEは設定されているか?
まず、JAVA_HOMEが環境変数に用意されているかどうか確認して下さい。これは、Javaがインストールされているディレクトリを示すものですね。もし、環境変数にJAVA_HOMEがなければ、新たに設定しておきましょう。例えば、JDK 1.6.0ならば、通常は「C:Program FilesJavajdk1.6.0」と値を指定しておけばよいでしょう。

2.GROOVY_HOMEを設定する
環境変数に、新たに「GROOVY_HOME」という変数を追加します。そして、ここにGroovyのディレクトリを設定します。例えば、Cドライブ直下に「Groovy-1.0」というフォルダ名で配置したとしたら、「C:GROOVY-1.0」という値をGROOVY_HOMEに設定します。

3.PATHに値を追加する
環境変数PATHに、GROOVYの「bin」フォルダのパスを追加しておきます。これは、直接指定するのでなく、GROOVY_HOMEを使って、「;%GROOVY_HOME%in」というように追加しておけばよいでしょう。

以上の3点を正しく設定してあれば、Groovyは使えるようになります。