GlassFishとJava EEサーバー


サーバーサイドJavaの開発を行うとき、重要となるのが「サーバー」です。サーバーサイドである以上、動作確認などのためにサーバーを用意しなければいけません。皆さんは、どのようなサーバーを用意しているでしょうか。

こうした用途でもっとも広く使われているのは「Apache Tomcat」でしょう。JSP/サーブレットの開発を行うなら、Tomcatは最適です。これで十分と思う人も多いでしょう。が、Tomcatは「サーブレットコンテナ」である、という点を忘れてはいけません。

いわゆる「Javaサーバー」といわれるものには、「サーブレットコンテナ」と「Java EEサーバー」があります。サーブレットコンテナは、その名の通り「サーブレットが動作するコンテナ」であり、サーブレット(JSPもサーブレットに含まれます)しか動きません。が、サーバサイドJavaでは、サーブレット以外の機能もあります。特に「EJB(Enterprise Java Beans)」を使おうと思ったとき、Tomcatなどのサーブレットコンテナでは動かすことはできません。

こうした場合には、「Java EEサーバー」を用意する必要があります。Java EEサーバーも、今ではオープンソースのものなどが登場し、誰でも無料で利用できるようになってきました。もし、皆さんが「Java EEサーバーを使ってみよう」と思ったとき、その第一の候補としてあがるのが「GlassFish」でしょう。

GlassFishは、GlassFishプロジェクトというオープンソースのJava EEサーバー開発プロジェクトによって開発が行われているサーバーです。Sun Microsystemsによって開発されていたアプリケーションサーバーのソースコードをオープンソースとして提供したものがベースとなっており、SunおよびJava EEと非常に近い関係にあります。Java EEの配布でも、GlassFishがバンドル配布されており、ほぼ「Java EEの標準サーバー環境」といった位置づけとなっていることがわかります。

現在、オープンソースのJava EEサーバーとしては、この他にApache SoftwareFoundationの「Geronimo」があります。この2つが「オープンソースの2大Java EEサーバー」と考えてよいでしょう。

GlassFishのダウンロード


GlassFishは、現在、dev.java.netのGlassFishプロジェクトにて各種情報が公開されています。ソフトウェアのダウンロードもここで行えます。(URLは以下の通り)

https://glassfish.dev.java.net/ja/

GlassFishプロジェクトのサイト。「ダウンロード」アイコンからダウンロードをする。


このページにある「ダウンロード」のアイコンをクリックすると、ダウンロードのページに移動します。ここで、ダウンロードするバージョンを選びます。現在、GlassFishのバージョンは2つあります。1つはv2系で、最新版「v2.1」が配布されています。これが現在の安定版となります。もう1つはv3系で、これは「プレリュード版」と呼ばれるもので、新しい機能がいろいろと追加されているのですが、現時点ではv2系でサポートされている多くの機能が未実装であるなどの問題も抱えています。とりあえず試してみる程度でしたら、安定版であるv2のほうがよいでしょう。

v2.1は、さまざまな配布形態があります。Windowsの場合、バイナリビルドの多言語版である「glassfish-installer-v2.1-b60e-windows-ml.jar」というファイルをダウンロードしましょう。

(※バージョンによって、ファイル名等は若干変わっている場合があります。本書では、このv2.1-b60eというバージョンを前提に説明を行います)