JARファイルに出力してみる


では、ビルドファイルをカスタマイズして、最初にいった「JARファイルにまとめてビルドする」という処理を行なわせてみましょう。

まず、プロジェクトの中にマニフェストファイルを用意しておきましょう。これはプロジェクトのフォルダ内に「manifest.mf」として配置します。中身は、単純にメインクラスの指定をしておくだけでよいでしょう。

Manifest-Version: 1.0
Main-Class: jp.tuyano.Sample


こんな感じですね。では、このマニフェストファイルを使い、プロジェクト内のクラスをコンパイルしてJARファイルにまとめる処理を考えてみましょう。

<?xml version="1.0"?>
<project name="SampleProj" default="default">
  <target name="default">
    <javac srcdir="." destdir="." />
    <mkdir dir="../jar" />
    <jar destfile="../jar/Sample.jar"
      basedir="." manifest="manifest.mf" />
  </target>
</project>


ここでは、プロジェクトフォルダの外に「jar」というフォルダを作成し、ここに「Sample.jar」という名前でJARファイルを作成することにしました。ビルドファイルを作成したら、実際にビルドをしてみましょう。プロジェクトのフォルダと同じ場所に「jar』フォルダが作成され、そこにJARファイルが出力されたでしょうか。作成されたら、実際にダブルクリックしてプログラムが起動するかどうかもチェックしてみましょう。クラスファイルもマニフェストファイルも正常に保管されていれば、きちんと起動するはずですよ。

簡単にビルドファイルのタグについて説明しておきましょう。

<project>

プロジェクトのタグです。といっても、Eclipseのプロジェクトとは微妙に違います。Antにおけるプロジェクトの指定です。最初にこのタグでプロジェクトを定義します。

<target>

ターゲットと呼ばれるものの定義です。プロジェクトの中には、実際に行なう処理をまとめた「ターゲット」を必要なだけ用意できます。ここでは1つのターゲットだけ用意しておきました。

<javac>

これがコンパイルを行なっているタグです。srcdirとdestdirで、それぞれソースのある場所と出力先を指定できます。

<mkdir>

これはディレクトリ(フォルダ)を作成するタグです。ここで、プロジェクトフォルダの外にフォルダを用意していたのですね。

<jar>

これがJARファイルを作成するタグです。出力するファイル名、ベースのディレクトリ、マニフェストファイルなどを指定することができます。

まだAntがよくわからないと、これらのタグの意味もわからないかも知れません。が、XMLですからなんとなく眺めているだけでも「こんなことをしているんだろうな」ということが想像できるんじゃないでしょうか。

興味が湧いたなら、Antの解説書などでちょっとだけ勉強してみるとよいでしょう。いくつかの基本的なタグを覚えるだけで、ちょっとしたビルドならできるようになります。これで、Eclipseのビルド処理を自在に操れるようになりますよ!


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