ビルドファイルを自作する


では、簡単なプロジェクトを用意して、Antを使ってビルドさせてみましょう。とりあえず、以下のようなJavaプロジェクトを用意してみることにします。

プロジェクト名:SampleProj
用意されるソースコード:jp.tuyanoパッケージ内にSample.java

このSample.javaは、ごく一般的なmainメソッドによって実行されるアプリケーションと考えてください。このプログラムをビルドする作業をAntで行なってみましょう。

Antでビルドをするには、ビルドの手順を記述したXMLファイル(一般に「ビルドファイル」と呼ばれる)を用意しないといけません。これには、2通りの方法があります。1つは、新規ファイルとして作成する方法、もう1つはプロジェクトをビルドするビルドファイルをエクスポートする方法です。

まずは、新規ファイルとして作成する方法を使ってビルドをしてみましょう。<ファイル><新規><ファイル>メニューを選び、現れたダイアログで「build.xml」というファイル名でファイルを作成します。保存場所は、プロジェクトのフォルダ内にしておけばよいでしょう。

新規ファイルとしてbuild.xmlを作成する。


こうして作成したXMLファイルに、ビルドのためのソースコードを記述します。ここでは、以下のように記述をしておきましょう。

<?xml version="1.0"?>
<project name="SampleProj" default="default">
  <target name="default">
    <javac srcdir="." destdir="." />
  </target>
</project>


これは、その場にあるソースコードファイルをコンパイルし、同じ場所にクラスファイルを作成するという処理を行なうものです。できあがったら、実際にこのビルドファイルを使ってビルドを行ってみましょう。なお、<プロジェクト><自動的にビルド>メニューを選び、自動的にビルドをOFFにしておいてください。

build.xmlファイルを選択した状態で、<実行><外部ツール><実行><1 Antビルド>メニューを選んでください。Antが起動し、このbuild.xmlを使ってビルド作業を行ないます。コンソールに、

BUILD SUCCESSFUL
Total time: ○○ seconds

このように出力されたら、ビルド成功です。プロジェクトのフォルダを開き、中にクラスファイルが作成されているかどうか確認してみましょう。

こんな具合に、Antによるビルドは、外部ツールのメニューを利用することで簡単に行なえます。ビルドファイルさえ用意できれば、Antを使ったビルドは意外に簡単なのです。